087西洋音楽振興の貢献者「音楽の殿様」徳川頼貞

  • 海草

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 紀州徳川家15代当主・頼倫(よりみち)の長男として、明治25年(1892)に誕生した頼貞。幼少期から音楽に興味をもち、21歳の時にイギリス・ケンブリッジに留学。西洋音楽に傾倒した頼貞は、日本に本格的な音楽堂を作りたいと新進建築家ブルメル・トーマスに設計を依頼、関西学院大学や大丸心斎橋店の設計で知られる建築家・ヴォーリズの改訂を経て東京に南葵楽堂(なんきがくどう)を完成させますが、大正12年(1923)関東大震災で破損してしまいました。頼貞は私財を投じ、楽譜や音楽関連の資料を収集し、音楽家や楽曲研究のために南葵音楽図書館を開設し公開。収集した資料の中にはベートーヴェンの自筆楽譜や自筆書簡、ロッシーニの自筆署名付き書簡などのほか、今では手に入りにくい貴重書が多く含まれています。頼貞は紀州徳川家の莫大な財産を、過去の遺産からわが国の将来へ向けての資産に組み替え、関東大震災や第二次大戦前の困難な時代のなかでもコレクションを維持、公開。南葵音楽文庫を所蔵している読売日本交響楽団は和歌山県との委託契約により、2017年12月3日から和歌山県立図書館でこのコレクションが一般公開されることになりました。

images和歌山県立図書館内の南葵音楽文庫閲覧室。同室入口の展示ケースでは、関東大震災の翌年から公開していた「南葵音楽図書部」の表札など貴重な関連資料も紹介

images南葵音楽文庫閲覧室では、頼貞が集めた貴重な資料を閲覧できます。書物には各時代の蔵書印が押されています

images頼貞も眠る長保寺の15代頼倫卿の墓

images約1万坪の広さを誇る長保寺の藩主廟所

モデルコース

  • 起点. 阪和道和歌山IC

    車で15分

  • 1. 和歌山城60分地図

    わかやまじょう

    父祖の城である和歌山城に、頼貞は相当な愛着をもっていたそうで、和歌山大空襲で城天守閣が消失焼失した際には暗然とした気分になったといいます。再建された城を見ることなく亡くなってしまいましたが、頼貞と家族、友人と共に消失焼失前の和歌山城にて撮影された写真は、和歌山県立図書館に残されています。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市一番丁3
    電話番号
    073-435-1044(和歌山城整備企画課)
    営業時間
    天守閣9:00~17:30(最終入館17:00)※公園内見学自由
    定休日
    12月29~31日休
    料金
    入場料=410円
    駐車場台数
    P58台

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    車で5分

  • 2. あおい茶寮60分地図

    あおいさりょう

    和歌山城の南にある老舗料亭。落ち着ける個室で地元の豊かな海山の幸を生かした伝統の日本料理が味わえます。写真は要予約の鶴姫コース3240円(昼のみ)。予約なしでいただける揚げ物や焼き魚の定食1080円~もあります。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市谷町38
    電話番号
    073-427-3555
    営業時間
    11:00~14:00(LO13:00)、17:00~22:00(LO21:00)
    定休日
    月曜不定休
    駐車場台数
    P35台

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    車で10分

  • 3. 和歌山県立図書館(南葵音楽文庫閲覧室)60分地図

    わかやまけんりつとしょかん なんきおんがくぶんこえつらんしつ

    2万点を超える南葵音楽文庫の約1割を閲覧できる図書館内の閲覧室。世界的価値のある音楽の専門書や楽譜等が、整理終了部分から順次公開されています。閲覧希望者は、開館時間内に調査相談カウンターで受付を。毎週土曜の11時からは南葵音楽文庫の資料や歴史にまつわる30分ほどのミニレクチャーもあります。

    • 美術館・博物館等
    住所
    和歌山市西高松1-7-38
    電話番号
    073-436-9500
    営業時間
    9:00~19:00、土・日曜、祝日は~18:00
    定休日
    月曜休、第2木曜ほか休館日あり
    料金
    入館料=無料
    駐車場台数
    P77台

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    車で15分

  • 4. 黒牛茶屋30分地図

    くろうしぢゃや

    名手酒造店の地酒や酒粕のほかに梅干、醤油、金山寺味噌などの和歌山の特産品を販売。さらにお酒に関するお土産が豊富にそろいます。併設する喫茶・きき酒コーナーでは黒牛や一掴などが300円で試飲できます。

    • お土産処
    住所
    海南市黒江846
    電話番号
    073-482-0005(平日)、073-482-1115(土日祝)
    営業時間
    10:00~18:00
    定休日
    年末年始休
    駐車場台数
    P10台

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    車で20分

  • 5. 長保寺60分地図

    ちょうほうじ

    長保2年(1000)に一条天皇の勅願で創建。本堂・多宝塔・大門がそろって国宝である寺は、長保寺と奈良の法隆寺のみ。江戸時代には本堂背後の山の斜面に約1万坪の広大な藩主廟所(国指定)が造営されました。大名墓所として全国一の規模を誇ります。花の寺としても有名で、桜の名所としても知られています。

    • 社寺関係
    住所
    海南市下津町上689
    電話番号
    073-492-1030
    営業時間
    拝観時間9:00~16:00
    定休日
    境内自由
    料金
    拝観料=300円
    駐車場台数
    P15台

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    車で15分

  • 終点. 阪和道海南IC

秘話

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    秘話 1散財を繰り返した末路は…

    徳川頼貞は戦前は屈指の富豪華族として知られていましたが、華美な散財と昭和恐慌の影響で戦前に経済的に破綻。終戦直後の財産税課税のなかでも、音楽コレクション承継に腐心し、妻の為子が池袋の西武デパートでお子様食堂を始めたともいわれています。

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    秘話 2日本最古のパイプオルガン

    名実共に理想的な音楽堂にするため、頼貞が南葵楽堂に設置した英国アボット・スミス社製のパイプオルガンは、昭和3年(1928)に東京音楽学校(現・東京芸術大学)に寄贈。旧東京音楽学校奏楽堂に設置された楽器は、保存活用のための奏楽堂修復工事にともない見学不可ですが、平成30年には再開予定です。

インスタ
映え

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    インスタ映え 1黒牛茶屋の酒樽を使ったテーブル席地図

    「黒牛茶屋」の喫茶&きき酒スペースは、昔の酒作りの道具がディスプレイされたり、酒樽が椅子やテーブルになっていたりと酒蔵ムード満点。なかでも酒樽をくりぬいて作ったボックステーブル席が人気。

    住所
    海南市黒江846
    電話番号
    073-482-0005(平日)、073-482-1115(土日祝)
    営業時間
    10:00~18:00
    定休日
    無休
    駐車場台数
    P10台

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1FROM FARM地図

    ふろむふぁーむ

    和歌山の季節のフルーツを使ったドリンクや、ケーキ、ホットサンドなどがおすすめ。ジャムや瓶詰めなど、和歌山産の素材を使ったオリジナルの加工品も販売しているので、お土産にぜひ。

    • 飲食関係
    住所
    海南市下津町方1378-3
    電話番号
    073-488-4196
    営業時間
    金10:00~23:00、土日12:00~18:00
    定休日
    月~木曜休
    駐車場台数
    あり

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