みなべ町の沖合いに静かに浮かぶ無人島・鹿島。港からほど近いこの島は、古代より人びとに神の住む場所としてあがめられてきました。現在の「みなべ」という地名も、鹿島が3つの鍋を伏せたように見える「三鍋」の字が由来とされ、現在も町のシンボルとして親しまれています。この鹿島への信仰が深まるきっかけとなったのは、8代将軍徳川吉宗が紀州藩主であった宝永4年(1707)におきた東南海地震「宝永の大地震」の時のこと。大地震に続いて太平洋沿岸では引き潮がおこり、大津波が沿岸の村々を次々と襲った時、鹿島から突如として巨大な鬼火が現れ、島が大津波を真っ二つに分けてみなべの郷を守ったと伝えられています。これに感謝した村人は花火を奉納し、以来毎年8月1日に鹿島奉納花火祭を盛大に行うようになりました。神鎮まる島、鹿島へは、みなべの港から船で向かうことができます。神域として大切に守られてきた荘厳な自然と、心洗われる絶景の数々との出合いに期待して小旅行へ。向かうは渡船で10分、気軽に行ける無人島です。
モデルコース
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起点. 阪和道みなべIC
車で10分
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1. 鹿島神社60分地図
かしまじんじゃ
鹿島神社はもともと鹿島の南東にありましたが、明治42年(1909)にみなべ町に移動。一の鳥居は石造宗忠鳥居で、ここから鹿島神社の本殿まで参道が続きます。鹿島に渡る前に立ち寄って旅の無事を祈願しましょう。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町埴田20
- 電話番号
- 0739-72-4573
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- P300台
徒歩で10分
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2. 輪玉渡船20分地図
わだまとせん
10分で鹿島まで運ぶ渡船。島での滞在時間を告げておけば、迎えに来てくれるので安心です。奥様が営む弁当屋では、地元の新鮮な魚介を使った揚げ物が自慢のお弁当(大)700円が注文できます。事前予約して散策のお供に。
- その他
- 住所
- 日高郡みなべ町埴田1171-1
- 電話番号
- 090-9048-4889
- 営業時間
- 日の出〜17:00
- 定休日
- なし
- 料金
- 渡船料=1500円(往復)、磯釣り4000円
- 駐車場台数
- みなべ漁港内駐車場利用
船で10分
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3. 鹿島10分地図
かしま
島と島が繋がったような形の無人島で、みなべ町のシンボル。島内には神社や史跡が点在し、古くから人びとの信仰の対象となっていたことがわかります。また万葉集にも持統上皇や文武天皇が白浜湯崎温泉に訪れた際、鹿島を見て詠んだ「三名部の浦 潮な満ちそね 鹿島なる 釣する海女を 見て帰り来む」という歌が残されています。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- なし
徒歩で5分
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4. 鹿島本殿30分地図
かしまほんでん
鹿島は、古代の人びとから神の宿る場所として信仰を集めました。鹿島本殿は南側の鳥居から続く階段の先にあり、奈良時代以前に、茨城の鹿島神宮から武甕槌神(たけみかづちのかみ)を勧請して祀ったものとされています。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- なし
徒歩で5分
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5. 敦盛塚10分地図
あつもりづか
鹿島には平家物語に登場する平氏、弥平兵衛宗清が平敦盛の塚を立てたという伝承がありました。明治36年(1903)に島の南の山を手入れした際に、地中深くから塚が見つかりこの地に安置されました。
- その他
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
徒歩で5分
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6. 沖見台20分地図
おきみだい
鹿島を形成する2つの山のちょうど中間あたりにある谷間で、切り立った谷の奥からに真っ青な太平洋が広がります。岸壁の断崖は荒々しい岩肌となっていて、龍が牙をむいたように見えることから「竜の口」と名付けられました。付近の海底には龍珠のような丸の岩があり、運が良ければ海上からも見ることができます。
- 絶景
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
徒歩で5分
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7. 船魂神社20分地図
ふなだまじんじゃ
鹿島の山中を登っていった先にある小さな神社で、船や航海の安全を守護しています。社の付近にある石碑には鹿島上の山が明治26年(1893)に民有となり、その際に船魂の神を祀ったとあります。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- なし
船で10分、徒歩で10分
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8. 和カフェ ひさ松45分地図
わかふぇ ひさまつ
デザインや室礼にまでこだわりが光る居心地の良いカフェ。丁寧にひいただしを使って仕上げた料理をランチ1400円〜などで楽しめます。素材を大切に、食べる人の健康を考えたメニューばかり。
- 飲食関係
- 住所
- 日高郡みなべ町埴田929-15
- 電話番号
- 0739-72-1111
- 営業時間
- 11:00〜18:00
- 定休日
- 月・火曜休
- 駐車場台数
- P8台
車で10分
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終点. 阪和道みなべIC
秘話
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秘話 1鹿島の要石地図
紀南に地震が起こらないのは、鹿島の下にある地震の神を鹿島明神が要石で抑えているからという言い伝えがあります。要石は神の座とされる霊石で海中より発見され、現在は島内戦勝観音の側に安置されています。
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- なし
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秘話 2感謝を示す花火奉納地図
毎年8月に開催される「鹿島神社奉納花火大会」は、宝永4年(1707)に起きた津波から町を守ってくれた鹿島の神への感謝を込めて始まりました。みなべ町の鹿島神社には江戸時代の花火筒が今も残っています。
- 住所
- 日高郡みなべ町埴田20
- 電話番号
- 0739-72-4573
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- P300台
インスタ
映え
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インスタ映え 1島の岩から望む、深く澄んだ海と空地図
鹿島の島内はどこを取ってもフォトジェニック。青々と深く、空との境が見えなくなるほど澄んだ海も足元に転がる貝殻も、見るものすべてが自然のまま。島内をゆっくりめぐってベストスポットを探そう。
- 住所
- 日高郡みなべ町
- 電話番号
- 0739-74-8787(みなべ町うめ課)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- なし
立ち寄り
スポット
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立ち寄りスポット 1要石地図
かなめいし
南部湾に浮かぶ鹿島。島内には鹿島本殿があり、古くから地震や津波などの災害除けの神様として崇められています。祀られている戦勝観音の側には、海中から発見された要石と呼ばれる御霊石も安置されています。
- その他
- 住所
- 日高郡みなべ町鹿島
- 電話番号
- 0739-74-3276(みなべ町役場 うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
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立ち寄りスポット 2戦勝観音地図
せんしょうかんのん
戦勝を祈願する観音は、鹿島島内に祀られています。明治期に建てられて以来、幾多の台風や大嵐をうけてもなお立派な姿のままで参拝者を見守っており、現在は必勝祈願で訪れるスポーツ選手もいるのだとか。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町鹿島
- 電話番号
- 0739-74-3276(みなべ町役場 うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
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立ち寄りスポット 3敦盛宝篋印塔地図
あつもりほうきょういんとう
平安時代末期の由緒ある武将として知られる平経盛。経盛の第3子にあたる平敦盛が一ノ谷の戦いに出陣し、熊谷直実によって首を切られてしまったことを供養して、この宝篋印塔が建立されたといわれています。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町鹿島
- 電話番号
- 0739-74-3276(みなべ町役場 うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
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立ち寄りスポット 4竜の口観音地図
たつのくちかんのん
鹿島の島内に古来から鎮座する竜の口観音。鹿島に住みつく竜を主祭神に祀っていると伝えられています。竜の口は北島の裏にあり、黒潮が打ち寄せる岩場の大きな洞窟のこと。竜が暴れると竜巻を引き起こすと信じられています。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡みなべ町鹿島
- 電話番号
- 0739-74-3276(みなべ町役場 うめ課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
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立ち寄りスポット 5更科食堂地図
さらしなしょくどう
みなべの漁港で獲れたおいしい魚料理とお酒が飲めるお店。コースは3800円〜(要相談)。JR南部駅から徒歩1分というアクセスの良さもあり、地元民の憩いの場ともなっています。予算や好みにも気軽に応じてくれます。
- 飲食関係
- 住所
- 日高郡みなべ町435
- 電話番号
- 0739-72-2149
- 営業時間
- 16:30〜21:30※状況により多少変動あり
- 定休日
- 水曜休
- 駐車場台数
- なし