西行や松尾芭蕉と並び、放浪三大詩人と呼ばれる宗祇(そうぎ)法師。有田郡藤並(有田川町)出身で、猿楽師の親の元に生まれたとされています。少年時代は旅芸人として全国を巡業。豊後国(大分県)へ訪れた際、宿泊先の住職に和歌の才を見出され、本格的に和歌の道に専念。16歳で出家、30歳頃に京都・相国寺へ入ると、連歌師宗砌(そうぜい)、心敬、専順ら、師にも恵まれ、連歌師として頭角をあらわしていきました。その後、朝廷や幕府に出入りするようになり、時の将軍足利義尚からは連歌師の最高役職である「北野連歌会所奉行」、後土御門天皇からは「花の下(はなのもと)」という称号を与えられ、連歌師の最高位に達しました。ちなみに連歌は和歌から俳諧への過度期に生まれたため、江戸時代に入ると寂れてしまいます。そのため宗祇の存在も次第に薄らいでしまいましたが、芭蕉が著書の中で西行と並び尊敬する歌人に挙げていることからも、いかに優れた歌人だったか、わかるでしょう。漂泊(放浪)の詩人として各地を回っていただけに残された痕跡は少ないですが、その原点に触れてみてはいかがでしょう。
モデルコース
-
起点. 阪和道有田IC
車で5分
-
1. 藤竝神社20分地図
ふじなみじんじゃ
武内宿禰(たけのうちのすくね)が水主神を勧請し創建されたと伝わる古社。天元3年(980)に菅原道真を勧請し、共に祀られています。水主神が有田川の水に由来する泣沢女(水の女神)という説もあるそうです。
- 社寺関係
- 住所
- 有田郡有田川町天満722
- 電話番号
- 0737-52-8353
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- P約50台
徒歩ですぐ
-
2. 泣沢女の古墳20分地図
なきさわめのこふん
藤竝神社の境内にある県指定文化財の古墳。当初は斉明天皇の孫、建皇子(たけるのみこ)の墳墓とされていましたが、再調査により現在は、周辺を治めていた豪族の墓とされています。墓内の見学には藤竝神社で受付を。
- その他
- 住所
- 有田郡有田川町天満722
- 電話番号
- 0737-52-8353(藤竝神社)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- P約50台
徒歩3分
-
3. 青蓮寺20分地図
しょうれんじ
斉明天皇が建皇子の菩提祈願のために建立した古刹。16歳で宗祇が出家、幼名の勝童子から宗祇へ改名した場所でもあります。現在は近隣の生活道路の一部のため、参拝の際はご注意を。
- 社寺関係
- 住所
- 有田郡有田川町天満697
- 電話番号
- 0737-52-2111(有田川町商工観光課)
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- 駐車スペースあり
徒歩で5分
-
4. 宗祇屋敷跡20分地図
そうぎやしきあと
応永28年(1421)、猿楽師の子として生まれた宗祇の生家があったとされる場所。建物はないが、現在は県指定史跡になっています。史跡内には歌碑や宗祇の生い立ちのほか、1975年に青蓮寺で発見された、室町時代に描かれた周辺の絵図が看板として建てられています。
- その他
- 住所
- 有田郡有田川町下津野1014
- 電話番号
- 0737-52-2111(有田川町商工観光課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
車で50分
-
5. しみず温泉 健康館40分地図
しみずおんせんけんこうかん
八角形の屋根を亀甲に組み合わせたユニークな外観が特徴。少しぬめりのある弱アルカリ性のナトリウム塩化物炭酸水素塩泉は、湯上がりの肌がすべすべに。有田川の清流など、湯舟から眺める景観も素晴らしいです。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 有田郡有田川町清水1225-4
- 電話番号
- 0737-25-1126
- 営業時間
- 11:00〜20:00(最終受付19:30)
- 定休日
- 水・木曜(臨時休館あり)
- 料金
- 入浴料=600円
- 駐車場台数
- P50台
徒歩ですぐ
-
6. あさぎり60分地図
あさぎり
「しみず温泉 健康館」の敷地内にあり、飲食・物販・宿泊ができる施設。木の温もりとガラス張りの開放感が山間の自然美を引き立てています。山椒をはじめ地元特産品も楽しめるカフェとお食事処。
- 飲食関係
- 住所
- 有田郡有田川町清水1225-1
- 電話番号
- 0737-25-1181
- 営業時間
- 11:00〜17:00
- 定休日
- 無休(臨時休館あり)
- 駐車場台数
- P50台
車で5分
-
7. あらぎ島展望台20分地図
あらぎじまてんぼうだい
日本の棚田百選に選ばれている「あらぎ島」を望む展望台。稲作や林業、和紙生産など地域活動も評価され、2013年には「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として、国の重要文化的景観にも選ばれました。
- 絶景
- 住所
- 有田郡有田川町三田285
- 電話番号
- 0737-52-2111(清水行政局産業振興室)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- あり
車で30分
-
8. 道の駅 明恵ふるさと館40分地図
みちのえき みょうえふるさとかん
野菜や果物、ドレッシング、お菓子など、地元の味覚が集まる道の駅。有田川の清水と国産小麦、天然酵母を使ったパンもおすすめ。胡桃パン大360円、小140円など人気のものは売り切れることもあるのでお早めにどうぞ。
- 住所
- 有田郡有田川町金屋322-1
- 電話番号
- 0737-32-9778
- 営業時間
- 9:00〜18:00、10〜2月は9:00〜17:30
- 定休日
- 年末年始休、パンは月・火曜休
- 駐車場台数
- Pあり
車で15分
-
終点. 阪和道海南IC
秘話
-
秘話 1宗祇法師の名を高めた古今和歌集解釈の継承
50歳の頃には全国的に評価の高かった宗祇法師。その地位をゆるぎないものとしたのは、52歳の時。古今和歌集の解釈やさまざまな分野の学説を、藤原定家の流れを継ぐ歌人・東常縁(とうのつねより)から伝授された(古今伝授)ことにより、その頃から朝廷や幕府に出入りするようになったとされています。
インスタ
映え
-
インスタ映え 1有田川町を一望できる鷲ヶ峰コスモスパーク地図
標高586.2mの鷲ヶ峰の頂上にある自然公園。有田川町はもちろん、天気のよい日には淡路島や四国を見渡せる大パノラマが広がります。秋には公園一面を染め上げるコスモスも見事。道中細い山道が続くため、運転には注意。
- 住所
- 有田郡有田川町長谷244-2
- 電話番号
- 0737-52-2111(有田川町商工観光課)
- 営業時間
- 見学自由(コスモスと風の館は10:00〜17:00)
- 定休日
- 無休(コスモスと風の館は4月最終週及び5〜7月の土・日・祝、8月の水・土・日・祝、9〜10月の毎日のみ開館)
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- あり
立ち寄り
スポット
-
立ち寄りスポット 1ナチュラルガーデン地図
ナチュラルガーデン
本場フランスで経験を積み、リーガロイヤルホテルグループやベーカリーレストランで総料理長を長年勤めたシェフが、地元食材に惚れ込んでオープン。地元の旬味をディナー3780円〜などでリーズナブルに楽しむことができます。
- 飲食関係
- 住所
- 有田郡有田川町水尻1289-4
- 電話番号
- 0737-23-7021
- 営業時間
- 11:30〜14:00、17:30〜21:00
- 定休日
- 水・木曜休(祝日、年末の場合変更あり)
- 駐車場台数
- あり
-
立ち寄りスポット 2総合料理 食楽東家地図
そうごうりょうり しょくらくとうげ
合言葉は「I do like和歌山(やっぱり和歌山が好き)」。和歌山県より特選食材提供店に認定されていて、使用食材の約7割以上が県内産となっています。素材にこだわり、味に確かな自信がある料理を楽しんでください。
- 飲食関係
- 住所
- 有田郡有田川町下津野1118-2
- 電話番号
- 0737-20-5211
- 営業時間
- 11:00〜14:15(L.O14:00)、17:30〜22:15(L.O21:45)※土日祝の夜は17:30〜22:00(L.O21:30)
- 定休日
- 火曜休
- 駐車場台数
- あり
-
立ち寄りスポット 3かなや明恵峡温泉地図
かなやみょうえきょうおんせん
明恵峡を見下ろす高台にある日帰り温泉。多彩な湯舟が楽しめ、露天風呂から昼は有田川の清流や山々、夜は満天の星空が堪能できます。館内の食事処では、紀州の茶粥やしらす丼など、和歌山ならではのメニューも。
- 住所
- 有田郡有田川町修理川81-3
- 電話番号
- 0737-32-5526
- 営業時間
- 11:00〜21:00(最終受付20:30)
- 定休日
- 第2金曜休
- 料金
- 入浴料=600円
- 駐車場台数
- あり