長承元年(1132)真言宗中興の祖といわれる興教大師(こうぎょうだいし)覚鑁(かくばん)上人が高野山に開いた大伝法院を始まりとする新義真言宗の総本山。戦国時代には「根来衆」を擁したことでも知られ、350万㎡ともいわれる境内には何百もの坊舎と数千の僧侶を有し戦国大名と肩を並べるほどの勢力を誇っていました。政治的には室町幕府や守護大名と密接な関係を構築し、経済的には和泉方面までの荘園経営、金融業、交易業などで財を成しました。天文12年(1543)、種子島に鉄砲伝来の知らせが飛び込んでくると、根来衆の縁者・津田監物(けんもつ)は自ら種子島に渡って製法を学び、技術を持ち帰ったともいわれます。しかし、天正13年(1585)3月、天下統一を目指す秀吉の紀州攻めによって根来衆は終焉を迎えました。この時の戦火により「日本の仏僧の寺院中、きわめて清潔で黄金に包まれ絢爛豪華な点において抜群に優れている」と称された寺院のほとんどを焼失した根來寺でしたが、後に紀州徳川家の外護によって再興の道をたどります。1976年から実施された発掘調査で焼失前の状態が明らかになり、2007年には日本の中世史上貴重な文化財として国の史跡に指定され現在に至っています。
モデルコース
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起点. 京奈和道紀の川東IC
車で10分
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1. 長田観音30分地図
ながたかんのん
延喜21年(921)、念仏上人によって開創された厄除の寺。宇多天皇の勅願寺として立派な伽藍を誇っていましたが、天正13年(1585)の秀吉による焼き討ちで境内のほとんどが消失。後に、初代紀州藩主の徳川頼宣によって再建され、藩の歴代厄除祈願寺に。現代では、初午や二の午には「厄除まいり」の参拝者で賑わっています。
- 社寺関係
- 住所
- 紀の川市別所58
- 電話番号
- 0736-73-3566
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- P50台
車で10分
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2. 道の駅青洲の里 レストラン華90分地図
みちのえきせいしゅうのさと れすとらんはな
地元が生んだ医聖、華岡青洲の偉業を顕彰する複合施設「青洲の里」内のレストラン。旬の野菜など地元の新鮮食材を使い、おふくろの味で仕上げたヘルシーなメニューがバイキング(90分1380円)で楽しめます。
- 飲食関係
- 住所
- 紀の川市西野山473
- 電話番号
- 0736-75-6008
- 営業時間
- バイキング11:00〜15:30(最終入店14:00)、喫茶14:30〜16:00
- 定休日
- 火曜休(祝日の場合は翌日休)
- 駐車場台数
- P11台
車で25分
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3. 紀の川市歴史民俗資料館20分地図
きのかわしれきしみんぞくしりょうかん
史跡紀伊国分寺跡に隣接する、歴史資料館。紀の川市の古代からの歴史や文化について、さまざまな展示を通してきめ細かく紹介しています。当時の紀伊国分寺を再現した1/100スケールの精密模型や、発掘調査の記録をまとめた映像展示もあるので、現地を訪れる前の予習としてもぜひ立ち寄っておきたいスポットです。
- 美術館・博物館等
- 住所
- 紀の川市東国分671
- 電話番号
- 0736-77-0090
- 営業時間
- 9:00〜16:00
- 定休日
- 月・火曜休(祝日の場合は翌日休)
- 料金
- 入館料=無料
- 駐車場台数
- P12台
徒歩すぐ
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4. 史跡紀伊国分寺跡歴史公園20分地図
しせききいこくぶんじあとれきしこうえん
天平13年(741)に聖武天皇が発した国分寺建立の詔で全国約60ヵ所に建立された官寺、国分寺のひとつ。現在残る本堂は、元禄13年(1700)に旧講堂の跡に再建されたもので、国分寺医王院として江戸時代から存続しています。国の史跡である旧境内を含む一帯は公園として整備され、広く一般に開放されています。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 紀の川市東国分
- 電話番号
- 0736-77-0843(紀の川市商工観光課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- あり
車で5分
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5. JA紀の里ファーマーズマーケット めっけもん広場20分地図
じぇいえいきのさとふぁーまーずまーけっとめっけもんひろば
週末や休日には近畿一円から買い物客が訪れ、国内でも屈指の農産物売上を誇る人気直売所。出荷者は1500人にも上り、名産の果物や野菜などが広い店内に所狭しと並び、安さはもちろん質の高さに驚かされます。
- お土産処
- 住所
- 紀の川市豊田56-3
- 電話番号
- 0736-78-3715
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 第1火曜休、盆・年末年始
- 駐車場台数
- P335台
車で10分
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6. 根來寺60分地図
ねごろじ
真言宗中興の祖といわれる覚鑁(かくばん)上人により開創された、新義真言宗の総本山。高野山に開かれた大伝法院を始まりとします。戦国時代には大勢力をもちましたが、秀吉の紀州攻めで一部を除く全山が焼失。後に紀州徳川家の外護で復興しました。
- 社寺関係
- 住所
- 岩出市根来2286
- 電話番号
- 0736-62-1144
- 営業時間
- 9:10〜16:30(11〜3月は〜16:00)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 入山料=大人500円
- 駐車場台数
- P80台
車で3分
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7. ねごろ歴史資料館20分地図
ねごろれきししりょうかん
2017年12月にグランドオープンした道の駅「ねごろ歴史の丘」内の資料館。館内中央のシアターでは、映像と音声によって根来の歴史と文化が立体的に学べます。焼け跡からの出土品など展示物も多く、見応えは十分。
- 美術館・博物館等
- 住所
- 岩出市根来2020-1
- 電話番号
- 0736-61-1170
- 営業時間
- 9:00〜17:00(最終入館16:30)
- 定休日
- 火曜休(祝日の場合は開館)
- 料金
- 入館料=無料
- 駐車場台数
- P88台(道の駅ねごろ歴史の丘駐車場利用)
車で10分
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8. 吉村秀雄商店15分地図
よしむらひでおしょうてん
大正4年(1915)の創業から1世紀の歴史をもつ、老舗の酒蔵。広大な敷地の一角には直売所「酒のねごろっく」があり、店内奥の角打ちスペースでは「車坂」など自慢の美酒がお値打ち価格で味わえます。酒蔵見学(要予約)も実施。
- お土産処
- 住所
- 岩出市畑毛72
- 電話番号
- 0736-62-2121
- 営業時間
- 8:00〜17:00
- 定休日
- 日曜・祝日休
- 料金
- 蔵見学料=500円
- 駐車場台数
- P10台
車で10分
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終点. 京奈和道岩出根来IC
秘話
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秘話 1夏目漱石も講演に立った、明治期の名建築地図
明治31年(1898)、和歌山市一番丁に建てられた、旧和歌山縣会(現和歌山県議会)の議事堂。明治44年(1911)には、堂内の議場で「現代日本の開化」と題した夏目漱石の講演が行われました。3度の移築を経て、2016年4月に現在の場所へ移築復元し、2017年7月に国の重要文化財として指定を受けています。
- 住所
- 岩出市根来2347-22
- 電話番号
- 0736-61-1160
- 営業時間
- 9:00〜17:00(最終入館16:30)
- 定休日
- 火曜休(祝日の場合は開館)
- 料金
- 無料
- 駐車場台数
- あり
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秘話 2和歌山市内の地名に残る大伝法堂の名地図
根來寺の本堂である大伝法堂は、焼失は免れたが、秀吉が京都に建立する寺に移築するため本尊とともに解体搬出されました。現在の和歌山市伝法橋という地名は、大伝法堂の資材を大阪へ移送する際に近辺でしばらく積み置かれていたことが名前の由来といわれています。現在の大伝法堂は、文政10年(1827)に再建されました。
- 住所
- 岩出市根来2286
- 電話番号
- 0736-62-1144
- 営業時間
- 9:10〜16:30(11〜3月は〜16:00)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 入山料=大人500円、11歳以下100円
- 駐車場台数
- あり
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秘話 3根來寺の出土品にみる兵火の跡と富の証地図
発掘調査によって明らかになった根來寺の歴史について学ぶことができる、ねごろ歴史資料館の展示品の数々。赤く焼けた土からは、秀吉の紀州攻めで山内一円が焼き尽くされた様子が伝わります。また、中国や朝鮮の陶磁器、日本各地の陶器や武具、装飾品なども発掘されており、大きな富が蓄えられていたこともわかります。
- 住所
- 岩出市根来2020-1
- 電話番号
- 0736-61-1170
- 営業時間
- 9:00〜17:00(最終入館16:30)
- 定休日
- 火曜休(祝日の場合は開館)
- 料金
- 入館料=無料
- 駐車場台数
- あり
インスタ
映え
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インスタ映え 1大日如来のパワーを感じる根來寺全山の真髄地図
大塔は真言密教の教義を形に示したもので、大毘盧遮那法界体性塔つまり大日如来を象徴する塔です。根來寺の大塔(国宝)は現存する最古の大塔で、木造としては日本最大です。
- 住所
- 岩出市根来2286
- 電話番号
- 0736-62-1144
- 営業時間
- 9:10〜16:30(11〜3月は〜16:00)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 入山料=大人500円、11歳以下100円
- 駐車場台数
- あり
立ち寄り
スポット
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立ち寄りスポット 1和歌山県植物公園緑花センター地図
わかやまけんしょくぶつこうえんりょっかせんたー
3500㎡と県内随一の広さを誇る花壇をはじめ、バラ園、梅園、蓮池、温室などが整備されており、一年を通して花を楽しむことができる公園。巨大な遊具のあるわんぱく広場などもあり、家族連れでも一日中楽しめます。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 岩出市東坂本672
- 電話番号
- 0736-62-4029
- 営業時間
- 9:00〜17:00(入園は〜16:30)
- 定休日
- 火曜休
- 料金
- 入園料=無料
- 駐車場台数
- あり
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立ち寄りスポット 2最初ヶ峰地図
さいしょがみね
標高285m、山頂展望台からの壮大なビューが楽しめます。遡ること14世紀の南北朝時代には幾多の合戦が繰り広げられたといわれており、現在は春の桜が美しく、和歌山屈指の夜景スポットとしてもおなじみです。
- 絶景
- 住所
- 紀の川市竹房
- 電話番号
- 0736-77-2511(紀の川市役所)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- あり
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立ち寄りスポット 3旧名手宿本陣地図
きゅうなてじゅくほんじん
名手市場の旧大和街道沿いに残る本陣跡。建物は寛永7年(1630)から幕末まで名手組の大庄屋を世襲した名家、妹背家のもの。この妹背家は、青洲の人体実験に協力した良妻、加恵の実家でもあります。
- その他
- 住所
- 紀の川市名手市場641
- 電話番号
- 0736-75-3129
- 営業時間
- 10:00〜16:00
- 定休日
- 火曜休(祝日の場合は翌日休)
- 料金
- 見学料=無料
- 駐車場台数
- あり