西国三十三所観音霊場第三番札所、粉河寺。その歴史は古く、「寺は石山・粉河・滋賀」と『枕草子』にも記されていて、「紙本著色粉河寺縁起」(国宝)では宝亀元年(770)に大伴孔子古(おおとものくじこ)が創建したと伝えています。境内には国の重要文化財である大門、千手堂、中門、本堂をはじめ、国の名勝である粉河寺庭園、県の文化財である本堂、庫裡、護摩堂、塗上門など数多くの文化財が点在し、各地から多くの参詣者が訪れる、県内屈指の名刹です。一時は「堂塔、院坊数百」といわれる規模を誇ったものの、天正13年(1585)の秀吉による紀州攻めで山内の堂塔は焼失しました。その後再興が図られましたが、元和2年(1616)、正徳3年(1713)にも被災。現在の境内を構成する建造物の大半はそれ以降に整備されたもので、粉河寺は災禍に見舞われながらも歴史を重ねた天下の名刹なのです。粉河駅からその山門へと続く参道は「とんまか通り」と呼ばれ、典型的な門前町が広がりをみせていました。ここから生まれた粉河酢、粉河鋳物、粉河団扇などの特産品は、寺とともに粉河の名を全国に知らしめたのです。かつての面影が残る門前町を散策してはいかがでしょう。
モデルコース
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起点. 京奈和道紀の川東IC
車で30分
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1. 粉河寺120分地図
こかわでら
第一番札所の那智青岸渡寺、第二番札所の紀三井寺と並び、西国三十三所観音霊場第三番札所に名を連ねる名刹。その歴史は、宝亀元年(770)に紀伊国那賀郡の猟師・大伴孔子古が光り輝く地を発見し、庵を建てたことが起こりと伝えられています。広大な境内には大小20余りの堂塔伽藍が配され、貴重な文化財も数多く所蔵されています。
- 社寺関係
- 住所
- 紀の川市粉河2787
- 電話番号
- 0736-73-4830
- 営業時間
- 8:00〜17:00
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 拝観料=無料(本堂内陣拝観は400円)
- 駐車場台数
- P100台
徒歩ですぐ
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2. 粉河産土神社30分地図
こかわうぶすなじんじゃ
粉河寺境内に鎮座する旧粉河村の総鎮守。粉河寺の創建時に地域の氏神を勧請して祀ったことが始まりとされ、粉河寺の鎮守でもあります。紀州三大祭のひとつに数えられる毎年7月の「粉河祭」では、古式に従い渡御式が境内で行われます。江戸中期の建築とされる本殿二棟と天福社一棟は、紀の川市の文化財に指定されています。
- 社寺関係
- 住所
- 紀の川市粉河2788
- 電話番号
- 0736-73-2415
- 営業時間
- 境内自由
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 境内自由
- 駐車場台数
- P約7台
徒歩ですぐ
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3. 風猛山15分地図
ふうもうざん
粉河産土神社社殿裏の山で、その南麓斜面で発掘された経塚からは法華経8巻を納めた経筒が出土。平安時代後期の天治2年(1125)、明経博士の清原信俊(さねとし)が6人の僧侶に法華経の写経を依頼、粉河寺へ埋納したものだそうです。
- その他
- 住所
- 紀の川市粉河(粉河産土神社裏手)
- 電話番号
- 0736-73-2415(粉河産土神社)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- P100台(粉河寺駐車場利用)
徒歩で10分
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4. 猿岡城址15分地図
さるおかじょうし
根來寺と並び大勢力を誇った粉河寺が、防御力を向上させるため天正元年(1573)に築いた城跡。秀吉の紀州征伐後に入城した藤堂高虎は、粉河寺牽制のため改築を行いましたが、高虎の宇和島移封後には廃城になりました。現在の城跡一帯は秋葉山公園として整備され、曲輪(くるわ)と石碑が残るのみとなっています。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 紀の川市粉河(粉河寺南側)
- 電話番号
- 0736-77-2511(紀の川市商工観光課)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- P100台(粉河寺駐車場利用)
車で5分
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5. なかむらの柿の葉すし本舗10分地図
なかむらのかきのはすしほんぽ
紀北地域の郷土料理、柿の葉すしの専門店。定番の鯖や鮭はもちろん、地元で古くから親しまれる川魚「じゃこ」の柿の葉すし(現在はモロコを使用)や鮎を一尾使った鮎ずしなど、プレミア和歌山認定の一品。柿の葉すし鯖7個907円、じゃこ6個959円。
- お土産処
- 住所
- 紀の川市粉河73
- 電話番号
- 0120-08-2621
- 営業時間
- 10:00〜17:00(売り切れ次第閉店)
- 定休日
- 火曜休(臨時休業あり)
- 駐車場台数
- P2台
車で10分
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6. ユーカリット40分地図
ゆーかりっと
隅々まで美しく手入れされたイングリッシュガーデンが印象的な、カフェレストラン。季節の野菜など地元食材をふんだんに使ったパスタがメインのランチセットは、A1296円とB1620円の2種類から選べます。
- 飲食関係
- 住所
- 紀の川市南志野664
- 電話番号
- 0736-74-1708
- 営業時間
- 11:30〜14:00(ランチ)、14:00〜16:00(ティータイム)
- 定休日
- 月・火・水曜休(祝日の場合は営業)
- 駐車場台数
- P7台
車で10分
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7. ローランドホリデー30分地図
ろーらんどほりでー
旧国道24号沿いで50年近く店を構え、地元で愛され続ける喫茶店。喫茶メニューだけでなく、麺もスープも自家製のラーメンなど食事メニューも豊富にそろいます。コーヒー400円、手づくりシフォンケーキ100円。
- 休憩
- 住所
- 紀の川市打田1478-2
- 電話番号
- 0736-77-2045
- 営業時間
- 7:00〜18:00
- 定休日
- 不定休
- 駐車場台数
- P14台
車で10分
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終点. 京奈和道紀の川IC
秘話
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秘話 1山号扁額は紀州徳川家10代藩主直筆地図
天保3年(1832)建立の粉河寺中門は、三間二戸の桜門としては標準的な規模ですが、軒周りにまで良質のケヤキ材を用いて繊細な仕上げが施されていて、国の重要文化財に指定されています。豪奢な入母屋屋根の下に掲げられた「風猛山」の扁額は、紀州徳川家10代藩主、治宝公の直筆によるものです。
- 住所
- 紀の川市粉河2787
- 電話番号
- 0736-73-4830
- 営業時間
- 8:00〜17:00
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 拝観料=無料(本堂内陣拝観は300円)
- 駐車場台数
- P100台
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秘話 2焼き討ちの史実を今に伝える国宝『粉河寺縁起絵巻』地図
粉河寺のルーツや霊験に関する物語2話が詞書と絵画によって1巻に構成された『粉河寺縁起絵巻』。鎌倉時代初期とされ、国宝に指定されています。この上下部分の焼痕は、天正13年(1585)に秀吉が紀州攻めで根來寺を焼き討ちにした翌日、粉河寺もまた焼き討ちに見舞われた史実を物語っていると伝わります。京都国立博物館寄託。
- 住所
- 紀の川市粉河2787
- 電話番号
- 0736-73-4830
- 営業時間
- 8:00〜17:00
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 拝観料=無料(本堂内陣拝観は300円)
- 駐車場台数
- P100台
インスタ
映え
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インスタ映え 1西国三十三所霊場札所最大級のお堂地図
現在の粉河寺本堂は享保5年(1720)に再建されたもので、西国三十三所霊場札所の中で最大級の規模を誇ります。一重屋根の礼堂と二重屋根の正堂が結合した複合仏堂で、ほかに類を見ない形式が特徴です。
- 住所
- 紀の川市粉河2787
- 電話番号
- 0736-73-4830
- 営業時間
- 8:00〜17:00
- 定休日
- 境内自由
- 料金
- 拝観料=無料(本堂内陣拝観は300円)
- 駐車場台数
- P100台
立ち寄り
スポット
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立ち寄りスポット 1神通温泉地図
じんづうおんせん
紀泉山系唯一の自噴天然温泉を楽しめる、日帰り入浴施設。全国的に珍しい浸透性殺菌成分が含まれた湯は、肌の健康に良いとされています。また、泉水の色が変わる不思議な現象が見られることでも有名です。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 紀の川市神通150-1
- 電話番号
- 0736-77-7553
- 営業時間
- 11:00〜21:00
- 定休日
- 第3月曜休(祝日の場合は翌日休)
- 料金
- 入浴料=700円
- 駐車場台数
- あり