その昔、神功皇后が新羅、百済、高句麗の三韓遠征をして帰国した時、海上で激しい嵐に遭遇しました。あまりのひどさに神功皇后が天に祈ると、「船の苫(とま=和船の上部の覆い)を海に投げ、その流れのまま進め」というお告げがあり、その通りにすると、無事にひとつの島にたどり着くことができました。その島は「とまがしま」と呼ばれるようになり、それがなまってやがて「友ヶ島」と呼ばれるようになったそうです。友ヶ島は、昔から修験道で有名な島で、修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が葛城山を踏み開く際、この島からスタートしたといわれています。この島がまったく別の意味を持ち始めたのは幕末を迎えた頃。異国船の渡来とともに大坂湾を防御する必要が出てきたためです。明治23年(1890)に陸軍が友ヶ島に近代的な砲台を建築し、その痕跡は今も島の至るところに見られます。その後、友ヶ島の砲台はますます強固になり、一般人の立ち入りは禁止されました。さらに、重要な要塞として機能するはずだったため、戦時中は詳細な地形図から抹消され、「幻の島」となったのです。そんな幻の島に渡り、冒険にでかけましょう。

葛城二十八宿とは

images展望台から紀淡海峡も一望できる深山第一砲台跡。戦時中は重要な要塞だったことを今に伝えています。広がる空間は、まるで物語の世界に迷い込んだかのようです

imagesめでたいでんしゃ運行に合わせて登場した加太春日神社のめで鯛みくじ。縁起のいい真っ赤な鯛が人気です

images石段の先にひっそりと佇む役の行者堂

images加太春日神社社殿は昭和6年(1931)、国宝に

モデルコース

  • 起点. 南海加太駅

    徒歩で10分

  • 1. 加太春日神社15分地図

    かだかすがじんじゃ

    役行者が友ヶ島を行場とし、加太春日神社を勧請して守護神としたことから、今でも毎年4月に聖護院門跡が山伏僧とともに正式参拝しています。蟇股(かえるまた)や欄間などに彫られた、極楽鳥を表すといわれる迦陵頻伽(かりょうびんが)など、独特の彫刻が有名で、昭和6年(1931)には国宝、戦後は国の重要文化財に。

    • 社寺関係
    住所
    和歌山市加太1343
    電話番号
    073-459-0368
    営業時間
    7:00〜17:00(社務所受付)
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    あり

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    徒歩で10分

  • 2. 阿字ヶ峰行者堂10分地図

    あじがみねぎょうじゃどう

    淡嶋神社へ続く旧街道沿いにある石碑を目印に、急な斜面に据えられた117段の階段を上ると、修験道の開祖である役小角を祀った行者堂があります。高台からは加太の海や島々、町並みを一望することができます。

    • 社寺関係
    住所
    和歌山市加太242
    電話番号
    073-435-1234(和歌山市観光課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で5分

  • 3. 活魚料理 いなさ20分地図

    かつぎょりょうり いなさ

    加太で「ちゃりこ」と呼ばれる真鯛の棒寿司、ちゃりこ寿司が名物。昆布と木の芽の豊かな風味も楽しめます。漁により提供できない日もあるので、事前確認がおすすめ。テイクアウトもできます。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市加太海岸通り196番地
    電話番号
    073-459-0118
    営業時間
    11:00〜15:00(LO14:30) 土曜11:00〜21:00(LO20:00) 日曜11:00〜17:00(LO16:00)
    定休日
    火曜休(祝日の場合は営業)
    駐車場台数
    P10台

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    船で20分

  • 4. 友ヶ島2時間30分地図

    ともがしま

    地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称名。沖ノ島には洋式灯台、砲台跡、展望台などをめぐる約1時間30分のハイキングコースがあり、深蛇池(しんじゃいけ)や閼伽井(あかい)など島のいたるところに役行者の伝承が。干潮時に渡れる虎島には役小角が開いた修験道「葛城二十八宿」の最初の経塚、「序品窟」もあります。

    虎島・神島には渡れません。

    • その他
    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    073-459-0314(友ヶ島案内センター)
    営業時間
    見学自由。渡航は船の就航スケジュールによる(虎島・神島は渡航禁止)
    定休日
    見学自由。渡航は船の就航スケジュールによる(虎島・神島は渡航禁止)
    料金
    見学自由(虎島・神島は渡航禁止)
    駐車場台数
    なし

    葛城二十八宿とは

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    船、徒歩、バスで60分

  • 5. 休暇村紀州加太60分地図

    きゅうかむらきしゅうかだ

    日帰り利用も可能な温泉は、少しぬめりがある「美肌の湯」。紀淡海峡をイメージした「紀淡」、和歌山城をイメージした「天守」の2つの浴場があり、男女日替わりで楽しめます。露天風呂からの絶景も魅力的です。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市深山483
    電話番号
    073-459-0321
    営業時間
    日帰り入浴12:00〜15:50(札止めは15:00)
    定休日
    なし
    料金
    日帰り入浴=1300円
    駐車場台数
    P65台

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    徒歩で10分

  • 6. 深山第一砲台跡20分地図

    みやまだいいちほうだいあと

    瀬戸内海の要地であり、軍事的な意味からも大阪湾の守りの地となった陸軍由良要塞。要塞は淡路島・由良、友ヶ島、加太と3カ所にわかれ、全体で17カ所に砲台を設置。加太では深山など9カ所で、深山第一砲台は明治30年(1897)に竣工、同32年(1899)に由良要塞に正式編入されました。同20年(1945)の終戦まで使用、弾薬庫も残っています。

    • その他
    住所
    和歌山市加太深山
    電話番号
    073-435-1234(和歌山市観光課)
    06-6881-6504(近畿地方環境事務所)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    P70台

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    徒歩で30分

  • 7. 城ヶ崎海岸20分地図

    じょうがさきかいがん

    加太湾と深山湾の先端に位置する城ヶ崎海岸。干潮時には、波の侵食でできた洗濯板のようなギザギザの岩肌が現れ、自然がもたらす壮大な景色を楽しむことができます。先端には整備された展望台もあります。

    歩道法面工事のため下記期間は通行止めになっています。期間中の立ち入りはご遠慮ください。
    ・令和6年7月16日〜令和7年1月17日

    • 絶景
    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    06-6881-6504(近畿地方環境事務所)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で45分

  • 終点. 南海加太駅

秘話

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    秘話 1役行者の伝承が残る島・友ヶ島地図

    夜な夜な人を襲う大蛇を池に閉じ込めているため、笛を吹いてはならないと伝わる深蛇池や、淡嶋神社発祥の地で、現在は上陸不可の神島など随所に伝説が残っています。虎島は今も修験道の行場で、危険な岩場を進んでたどり着く観念窟など、その厳しさを感じられることでしょう。

    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    073-435-1234(和歌山市観光課)
    営業時間
    見学自由。渡航は船の就航スケジュールによる(虎島・神島は渡航禁止)
    定休日
    見学自由。渡航は船の就航スケジュールによる(虎島・神島は渡航禁止)
    料金
    見学自由(虎島・神島は渡航禁止)
    駐車場台数
    なし

インスタ
映え

  • images

    インスタ映え 1引き潮の時間を調べて見に行こう!地図

    瀬戸内海国立公園である城ヶ崎海岸。引き潮のときには、洗濯板のようギザギザの地形が顔を出します。白亜紀末(約7000万年前)に堆積してできたといわれる岩肌を眺めていると自然の偉大さが感じられます。

    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    06-6881-6504(近畿地方環境事務所)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1加太鮮魚地図

    かだぎょこう

    身のしまった新鮮な魚介類をリーズナブルな価格で購入できる漁港近くの直売店。特にプレミア和歌山認定の「加太のマダイ」や「加太のタコ」が数多く水揚げされています。生簀で泳ぐ魚は、その場で捌いてくれることも。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市加太141-5
    電話番号
    073-459-1268
    営業時間
    8:00〜16:00
    定休日
    水・土曜休
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 2魚市商店地図

    うおいちしょうてん

    女性に縁のある淡嶋神社の参道に店を構える海産物店。加太名産の天草や活貝、干物などの海産物土産を購入できるほか、店内ではサザエのつぼ焼きを筆頭に、地元の漁港街ならではの海の幸を味わうことができます。

    住所
    和歌山市加太118淡嶋神社境内
    電話番号
    073-459-0161
    営業時間
    8:30〜16:30
    定休日
    不定休
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 3ゑびすや地図

    えびすや

    友ヶ島行きのフェリー乗り場からすぐそばの場所にあり、休日や繁忙期は観光客らで賑わっています。加太港で水揚げされた天然真鯛の切り身がのった丼にアラ炊き、わかめ酢などが付く定食・加太づくしがおすすめです。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市加太211
    電話番号
    073-481-2282
    営業時間
    9:00〜22:00
    定休日
    友ヶ島汽船の休航日に準ずる
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 4加太海水浴場地図

    かだかいすいよくじょう

    大阪湾に浮かぶ島々を眺めることができるビーチは楽しみがいっぱい。穏やかな波で小さな子どもたちにも安心の海水浴シーズンはもちろん、専用エリアではBBQが楽しめます。炭付きBBQコンロレンタル1500円〜。

    • 体験
    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    073-459-0003(加太観光協会)
    営業時間
    9:00〜17:00
    定休日
    無休
    料金
    入場料=無料
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 5淡嶋神社地図

    あわしまじんじゃ

    淡島信仰発祥の地で、全国1000社あまりある淡嶋神社系統の総本社。県内屈指の歴史を誇ります。少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀り、婦人に関わる効験があるとされ、安産や子授け祈願に訪れる女性でにぎわいます。

    • 社寺関係
    住所
    和歌山市加太
    電話番号
    073-459-0043
    営業時間
    9:00〜17:00(宝物殿は要予約)
    定休日
    無休
    料金
    宝物殿入館料=300円(境内自由)
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 6先田商店地図

    さきたしょうてん

    取れたてのサザエなど海鮮浜焼きが自慢。マグロ漬け丼+うどんのハーフセットなどの食事や、加太の海で取れたテングサを使用した自家製のところてんも。創業約100年の製法を受け継ぐ名物よむぎ餅はお土産に。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市加太118 淡嶋神社境内
    電話番号
    073-459-0261
    営業時間
    9:00〜17:00、日曜、祝日は〜16:30頃
    定休日
    不定休
    駐車場台数
    あり

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