086母性を終生追い続けた彫刻家 保田龍門 ~母を思う子、子を思う母~

  • 海草

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 保田龍門(やすだりゅうもん)は、明治24年(1891)5月に和歌山県那賀郡龍門村荒見(現在の紀の川市)に生誕。東京で開かれていた文部省美術展覧会(文展)で菱田春草の「落葉」に出合い、美術の道を目指します。芸術の世界を夢みる龍門を東京美術学校に入れようと、母は学資を工面、龍門は大正元年(1912)、東京美術学校(現在の東京藝術大学)西洋画科に入学します。在学中に才能が開花、卒業のために制作した『母と子』は文展(現在の日展)で特選を獲得。この作品で龍門は、苦労をかけた母を描くことで恩返しをしようとし、母は「姿勢が崩れては描きにくいだろう」と、火鉢で足の裏を焼いて眠気を覚ましたといいます。大正9年(1920)に渡米、翌年にはパリに渡ってロダンの助手だったブールデルが教えていたパリの美術教室で彫刻を学びました。帰国後、郷里の龍門村に西村伊作設計のアトリエ付き住居を建てた龍門は、日本美術院(院展)を発表の舞台に、戦後は大阪市立美術研究所、和歌山大学学芸学部(現在の教育学部)で後進の指導にあたり、関西の美術界に大きな影響を与えました。今も和歌山には多くの龍門作品が残っています。

images『古事記』『日本書記』に登場する神・高倉下命(たかくらじのみこと)のセメントレリーフ。和歌山県庁の3~4階の踊り場にあり、来庁者は観賞が可能です

images紀陽銀行本店の壁面レリーフ。一番左に位置する「春」は、林業を表しています

images松下幸之助とむめの夫人のブロンズレリーフ

images息子・保田春彦によって制作された陸奥宗光像

モデルコース

  • 起点. 阪和道和歌山IC

    車で20分

  • 1. 和歌山県庁15分地図

    わかやまけんちょう

    和歌山県庁本館には、保田龍門作の『古事記』『日本書紀』を題材とした2つのレリーフが設置されています。3~4階の踊り場には『古事記』に登場する、天照大神の妹君「丹生都比賣命(にうつひめのみこと)」、2~3階の踊り場には、神武東征神話に登場する「高倉下命(たかくらじのみこと)」が来庁者を迎えてくれます。

    • その他
    住所
    和歌山市小松原通1-1
    電話番号
    073-432-4111
    営業時間
    9:00~17:45
    定休日
    土・日曜、祝日休
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    見学のみは使用不可

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    車で5分

  • 2. わかやま歴史館30分地図

    わかやまれきしかん

    和歌山の歴史について紹介するほか、観光案内所なども併設。展示室2「わかやま人物探訪」では、和歌山市出身の松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助、むめ夫人のブロンズレリーフも展示されています。

    • 美術館・博物館等
    住所
    和歌山市一番丁三番地
    電話番号
    073-435-1044
    営業時間
    9:00~17:30(最終入場17:00)
    定休日
    無休
    料金
    入場料=100円
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 3. 紀陽銀行本店10分地図

    きようぎんこうほんてん

    銀行が建ち並ぶ金融街・和歌山市本町通りにある、紀陽銀行本店。地上約8mの高さの壁面には、保田龍門によるレリーフの大作4作品があります。北側から順に林業(春)、漁業(夏)、柑橘(秋)、繊維(冬)と和歌山県の主要産業や物産を表しています。

    • 美術館・博物館等
    住所
    和歌山市本町1-35
    電話番号
    073-423-9111
    営業時間
    9:00~17:00(問合電話受付)
    定休日
    土・日曜、祝日休
    駐車場台数
    P32台

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    車ですぐ

  • 4. 庄内60分地図

    しょうない

    山形県・庄内平野の平田牧場で育てたブランド豚を使ったとんかつ専門店。平牧三元豚の特厚ロースカツ膳1600円は、みそ汁、漬物、お替わり自由のごはん、キャベツ付き。自家製とんかつソースやごまドレッシングも美味!

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市本町2-1 フォルテワジマ 7F
    電話番号
    073-488-1830
    営業時間
    11:00~15:00(LO14:00)、17:00~21:00(LO20:30)
    定休日
    月曜夜休
    駐車場台数
    フォルテワジマ駐車場利用

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    車で10分

  • 5. 陸奥宗光像10分地図

    むつむねみつぞう

    岡公園の駐車場の南端には、和歌山市出身の政治家・陸奥宗光の銅像が設置されています。陸奥は日本の近代化に貢献した手腕を称えて「剃刀(カミソリ)大臣」と呼ばれた人物。像は保田龍門のスケッチをもとに、龍門の没後、彫刻家で龍門の息子である保田春彦によって制作されたものです。

    • その他
    住所
    和歌山市岡山丁 岡公園内
    電話番号
    073-435-1234 (和歌山市観光課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    P34台(岡公園内駐車場)

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    車で5分

  • 6. 和歌山県立近代美術館60分地図

    わかやまけんりつきんだいびじゅつかん

    和歌山県立近代美術館ではコレクション展や企画展で、保田龍門・春彦父子の作品を展示することも。敷地内のエントランスには春彦の彫刻作品「球を覆う幕舎」(ステレンススチール/1994年)が展示されています。

    • 美術館・博物館等
    住所
    和歌山市吹上1-4-14
    電話番号
    073-436-8690
    営業時間
    9:30~17:00(最終入場16:30)
    定休日
    月曜休(祝日の場合は翌日)
    料金
    常設展=340円
    駐車場台数
    P90台

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    施設内

  • 7. Bring Book Store30分地図

    ぶりんぐぶっくすとあ

    近代美術館内のブックカフェ。書庫をイメージした大きな本棚に囲まれた店内は、学校の廃材を使用したテーブルや椅子が配された木の温もりあふれる空間。ガトーショコラ+梅シロップソーダのセット870円など。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市吹上1-4-14 和歌山県立近代美術館2F
    電話番号
    073-425-4344
    営業時間
    9:30~17:00(LO16:30)
    定休日
    月曜休(美術館に準ずる)
    駐車場台数
    P90台

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    車で10分

  • 8. 岡崎邦輔像5分地図

    おかざきくにすけぞう

    和歌山市出身の政治家であり実業家の岡崎邦輔の胸像は龍門作。岡崎は陸奥宗光の跡を受け衆議院議員に当選、農林大臣、貴族院議員を歴任しました。実業家としては、京阪電気鉄道、大同電力社長などを務めた人物です。

    • その他
    住所
    和歌山市南材木丁3
    電話番号
    073-435-1234 (和歌山市観光課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で15分

  • 終点. 阪和道和歌山IC

秘話

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    秘話 1全国で見られる保田龍門の作品たち

    1941年に伊豆下田に吉田松陰像を設置、1951年より10年以上をかけて名古屋市平和堂の全体計画をまとめるなど、保田龍門は和歌山県内だけでなく、全国各地に多くの公共的作品を残しています。

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    秘話 2南方熊楠の死後、デスマスクを制作地図

    1941年12月29日、74歳の生涯を閉じた南方熊楠。その夜、依頼を受けた保田龍門が南方家に駆けつけ、一晩かかってデスマスクを取りました。「南方熊楠記念館」では、松江夫人が保全した、熊楠が遺した蔵書や原稿、研究資料などと共に、このデスマスクを見ることができます。

    住所
    西牟婁郡白浜町3601-1
    電話番号
    0739-42-2872
    営業時間
    9:00~17:00
    定休日
    木曜休
    料金
    入館料=500円
    駐車場台数
    あり

インスタ
映え

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    インスタ映え 1からくり時計が楽しい広場地図

    市堀川に架かる京橋は、かつて城の内外の境界で、厳重に警備されていた場所。現在は紀州が舞台とされる童謡「毬と殿様」のメロディが流れる、籠の形をしたからくり時計が設置されています。

    住所
    和歌山市十二番丁
    電話番号
    なし
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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