011“カミソリ大臣”陸奥宗光誕生のルーツを探る

  • 海草

印刷する

地域
時代

 紀州藩士であり国学者でもある伊達宗広の6子として生まれた陸奥宗光。幼少時を和歌山城下で過ごしましたが、父・宗広が藩内の抗争に敗れ失脚、脱藩します。15歳の時江戸に出て尊王攘夷運動に参加、その後勝海舟の海軍塾に入塾、慶応3年(1867)には坂本龍馬の海援隊に入るなど、さまざまな人物との交流を深めていきました。明治維新後、紀州藩14第藩主徳川茂承(もちつぐ)に信頼され、津田出(つだいずる)と共に藩政改革に邁進しました。国政に進出し農商務大臣を務めた後、第2次伊藤博文内閣で外務大臣となり、江戸時代に結ばれた不平等条約、治外法権の撤廃や日清戦争の講和条約(下関条約)を結ぶなどの偉業を達成。博学で頭の良い宗光を人々は「頭の切れる者(頭の回転が早い)」という意味を込めて「カミソリ大臣」と呼んだといいます。宗光はたとえ上司であっても自分が認めた者でないと命令を無視したり、辞表をたたきつけたりしたという逸話も。逆に自分の上司としてふさわしいと認めた人物には従順に接し、惜しみなくその才能を発揮しました。「使い手(上司)の技量が問われ、使い方を間違えるとケガをする」という意味もまた「カミソリ」でした。その功績の原点を訪ねましょう。

images2015年に和歌山城内にオープンした歴史資料館。展示室1「和歌山城の歴史文化」では、雑賀衆の歴史も詳しく紹介されています

images陸奥の従兄弟、岡崎邦輔の別荘地の一部を活かした純喫茶。落ち着いたレトロな空間が魅力

images陸奥宗光の功績は郷土の誇りであると説く

images陸奥のよき理解者であった岡崎邦輔の碑

モデルコース

  • 起点. 阪和道和歌山IC

    車で15分

  • 1. わかやま歴史館2階展示室60分地図

    わかやまれきしかん

    和歌山城内に2015年にオープン。2階には「和歌山城の歴史文化」と「わかやま人物探訪」の歴史展示室などがあります。「和歌山市の偉人・先人」コーナーでは、陸奥宗光をはじめ、南方熊楠、松下幸之助などさまざまな分野の発展に貢献した人物を紹介。1階には観光案内所、お土産売場もあります。

    • 美術館・博物館等
    住所
    和歌山市一番丁3
    電話番号
    073-435-1044
    営業時間
    9:00〜17:30(入場は17:00)
    定休日
    年末年始
    料金
    入場料=100円 ※和歌山城天守閣との共通入場券あり
    駐車場台数
    P58台

    images

    車ですぐ

  • 2. 陸奥宗光像20分地図

    むつむねみつぞう

    明治政府の外務大臣として活躍をした陸奥宗光。その功績を讃えた銅像はここ岡公園のほかに、東京の外務省敷地内にもあります。和歌山城近くにある岡公園の宗光像はスーツ姿ではなく、和装であることからも、よりプライベートな姿を表しています。銅像そばには、外務省から贈られたソメイヨシノが植えられています。

    • その他
    住所
    和歌山市岡山丁3 岡公園内
    電話番号
    073-435-1044(和歌山城整備企画課)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    P46台(岡公園駐車場利用)

    images

    車で6分

  • 3. 陸奥宗光生誕地の碑10分地図

    むつむねみつせいたんのちのひ

    2017年、陸奥宗光の没後120年を記念して設置されました。「陸奥宗光伯生誕地」と刻まれた石碑と案内看板が立っています。

    • その他
    住所
    和歌山市吹上3
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

    images

    車で3分

  • 4. 郭家住宅10分地図

    かくけじゅうたく

    郭家住宅は、明治10年(1877)、代々紀州藩の御典医だった郭家の7代百輔が建設したコロニアルスタイルの洋風建築。宗光の生家・伊達家から移築したとされる主屋は数寄屋造りで、建築物として見応えがあります。

    • その他
    住所
    和歌山市今福1-6-6
    電話番号
    090-1983-1366(郭家住宅の会事務局)
    営業時間
    原則第2日曜に公開(10:00〜15:00)
    駐車場台数
    なし

    images

    車で15分

  • 5. 和歌の浦温泉萬波2時間30分地図

    わかのうらおんせんまんぱ

    和歌の浦が一望できる絶景温泉、雑賀崎魚港・和歌浦魚港から直接買い付けした新鮮な魚介が味わえるレストランなどを備えた温泉宿。日帰りプランも充実。旅の合間に、リゾート気分を味わって。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市新和歌浦2-10
    電話番号
    073-444-1161
    営業時間
    11:00〜15:00(日帰り入浴)
    定休日
    不定休
    料金
    入浴料=1512円
    駐車場台数
    P50台

    images

    車で4分

  • 6. 純喫茶リエール40分地図

    じゅんきっさりえーる

    奠供山(てんぐやま)そばに佇むレトロカフェ。陸奥宗光の従兄弟で第2代農林大臣・岡崎邦輔の別荘だった明治時代の木造建築の一部を改装したノスタルジーな空間で優雅なティータイムが過ごせます。一番人気のメニューはこだわりのワッフル各種400円〜。和洋6種類の惣菜が楽しめる「9マス和歌の浦モーニング」も好評。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市和歌浦中3-5-5
    電話番号
    073-499-8698
    営業時間
    10:00〜16:00
    定休日
    火曜
    駐車場台数
    P20台

    images

    徒歩ですぐ

  • 7. 鷹屋製菓30分地図

    たかやせいか

    1965年創業の和歌浦名物和歌浦せんべいの老舗。工房併設で、ひとつひとつ手作業で作られています。不老橋など近隣の名所が描かれた焼印が施されたやわらかく素朴な味わいで幅広い年代から支持されています。23枚入り345円など手頃でお土産にぴったりのアイテムが揃います。

    • お土産処
    住所
    和歌山市和歌浦南2-8-1
    電話番号
    073-448-1617
    営業時間
    8:00〜18:00
    定休日
    水曜
    駐車場台数
    P3台

    images

    車で15分

  • 8. 勝海舟寓居地の碑文10分地図

    かつかいしゅうぐうきょちのひぶん

    文久3年(1863)、幕府の軍艦奉行であった勝海舟が、幕府より紀州の海岸砲台検分の命を受け、和歌山に数日滞在した際、坂本龍馬も同行した記録が。勝が宿とした清水平右衛門の屋敷跡地付近に記念碑が建てられています。

    • その他
    住所
    和歌山市舟大工町28
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

    images

    車で7分

  • 9. 岡崎邦輔の碑10分地図

    おかざきくにすけのひ

    けやき大通りの新町橋近くに佇む、陸奥宗光の従弟である岡崎邦輔の胸像。政界の寝業師の異名を持つほどの策士として知られるほか、実業家としても活躍しました。渋沢栄一らとともに京阪電気鉄道の設立に携わり、大正6年(1917)には社長に就任、阪和電気鉄道(現・JR西日本阪和線)の設立に尽力しました。

    • その他
    住所
    和歌山市南材木町3-1
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

    images

    車で15分

  • 終点. 阪和道和歌山IC

秘話

  • images

    秘話 1陸奥宗光の妻は、才色兼備の良妻だった!地図

    陸奥宗光の後妻・亮子は、明治21年(1888)には駐米公使となった宗光とともに渡米するなど、美貌だけではなく話術も巧みで、「ワシントン社交界の華」「駐米日本公使館の華」と称され、海外でも高い評判を得ていました。「わかやま歴史館」にはその評判も納得の、亮子の写真も展示されています。

    住所
    和歌山市一番丁3
    電話番号
    073-435-1044(2F歴史展示室)
    営業時間
    2F歴史展示室9:00〜17:30(入場は17:00)
    定休日
    12/29〜12/31
    料金
    入場料=100円 ※和歌山城天守閣との共通入場券あり
    駐車場台数
    P58台
  • images

    秘話 2「陸奥」の名に見る、宗光の気概

    陸奥宗光の旧姓は実は伊達といいます。「陸奥」という名字を名乗ることになったのは、宗光の意向によるものだそう。伊達が陸奥の国の一部の地名であるため、一郡よりも一国の名を名乗ることで志を大きく持ち、全国に雄飛しようという、幕末〜明治期の気風を表していたのかもしれません。

  • images

    秘話 3日本で最も古い洋館のひとつです!地図

    登録有形文化財に指定されている「郭家住宅」は、日本国内で個人が建てた洋館の中で最も古い建築物のひとつ。ベランダコロニアルと呼ばれるスタイルが特徴の洋館で、当時では珍しい西洋医学の医師であった郭百輔の西洋の道を志す決意の象徴ともとれます。

    住所
    和歌山市今福1-6-6
    電話番号
    090-1983-1366(郭家住宅の会)
    駐車場台数
    なし
  • images

    秘話 4日本近代化の陰に紀州藩あり!明治維新の原型を作った津田出と陸奥宗光

    紀州藩の洋式軍隊は、紀州藩執政津田出が主唱して、ドイツ人のカール・ケッペンを招き、徴兵制によるプロシア式軍事教練を導入しました。当時としては全国最大級である2万人を誇り、圧倒的な軍事力と近代性を誇っていました。陸奥宗光と津田出による洋式軍隊制度、明治6年(1873)に明治政府が制定した「徴兵令」のさきがけとなった四民平等の徴兵制度など、近代国家をめざす明治政府のモデルとして大きな影響を与えた諸改革を進め、これらは重要な歴史的意義のあるものでした。明治10年(1877)の西南戦争の際、陸奥宗光は謀反の疑いで逮捕されました。陸奥は、逮捕に訪れた二人の警部を待たせて、逮捕後の妻子の生活を依頼する手紙を書きました。その相手こそが、郷土和歌山の先輩である津田出でした。津田は陸奥の出獄まで、彼の妻子を保護しました。陸奥と津田は、和歌山という故郷で強く結ばれていたのです。

インスタ
映え

  • images

    インスタ映え 1岡崎邦輔の邸宅でいただく、ごちそうワッフル地図

    純喫茶リエール名物のワッフル。おいしさはもちろん、見た目も鮮やかで美しい一品。季節限定メニューを含めて種類も豊富。風情ある店内の風景も入れて、レトロでかわいい一枚を。

    住所
    和歌山市和歌浦中3-5-5
    電話番号
    073-499-8698
    営業時間
    10:00〜17:00(土・日・祝日は9:00〜)
    定休日
    火曜
    駐車場台数
    あり

立ち寄り
スポット

  • images

    立ち寄りスポット 1陸奥宗光石碑及び看板地図

    むつむねみつせきひおよびかんばん

    2017年、陸奥宗光の没後120年という節目の年に設置された生誕地碑。生誕の地とされる和歌山市吹上に、「陸奥宗光伯生誕地」と刻まれた石碑と案内看板が立てられています。

    • その他
    住所
    和歌山市吹上3-2
    電話番号
    073-435-1194(和歌山市文化振興課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

モデルコース  秘話  インスタ映え  立ち寄りスポット