078日本一の弓術家・和佐大八郎の偉業をたどる

  • 海草
  • 西牟婁

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時代

 体力と技が必要とされる弓道で偉業を成し遂げた男が、和佐大八郎(わさだいはちろう)です。寛文3年(1663)和歌山に生まれた大八郎は、14歳にして身長が2mにも達したといわれる大男で、紀州藩の弓術師範指導のもと、弓の実力を伸ばしました。当時、京都の三十三間堂では全長約121mの軒下空間で弓を射通す「通し矢」が盛んに行われていて、武士がその弓の腕を競い合っていました。なかでも一昼夜(24時間)矢数無制限で射続ける「大矢数」が人気で、尾張藩の星野勘左衛門が寛文9年(1669)に総矢数1万542本のうち8000本成功という大記録を打ち立てていました。これに挑戦、記録を打ち破ったのが貞享3年(1686)、当時24歳の大八郎。その総矢数1万3053本、うち8133本を成功させたというから驚きです。途中、大八郎が疲労で弓が引けなくなった際、見物人の一人が小刀で左手を切ってうっ血を取ってくれたため、弓を再開することができたといいます。その見物人こそが、記録保持者の星野勘左衛門だったという逸話も残されています。この大記録により、大八郎は「天下惣一」の名誉を得ることになりました。現在も和歌山に残る大八郎の軌跡をたどってみましょう。

images矢田峠の北側の道路沿いに立つ小さな看板が、山道へ入る目印。山裾にある共同墓地の一角に眠っている。墓の隣に立つ、大八郎の偉業が記された看板も必見です

images境内には和佐大八郎の墓と共に、備長炭を開発した備中屋長左衛門の墓と長左衛門寄進の大仏が祀られています

images練習や腕慣らしに使われる巻きわらも並びます

images2015年国体の弓道競技会場として新たに整備

モデルコース

  • 起点. 阪和道南紀田辺IC

    車で5分

  • 1. 田辺市立弓道場30分地図

    たなべしりつきゅうどうじょう

    近的、遠的を併設した西日本最大級の弓道場。12人が一堂に立つことができる近的の弓道場は珍しく、和歌山国体で弓道競技の会場にも使用されました。館内には、和佐大八郎が使用していた弓が常設展示されています。

    • 体験
    住所
    田辺市目良42-1
    電話番号
    0739-25-2531(田辺市教育委員会スポーツ振興課)
    営業時間
    8:00~21:30
    定休日
    12/28~1/4休
    料金
    使用料=1時間につき620円(市外在住の方は1240円)
    駐車場台数
    215台(他施設と共用)

    images

    車で5分

  • 2. 浄恩寺40分地図

    じょうおんじ

    田辺城跡の川向かいに3軒並ぶ寺のひとつで「江川三ヶ寺」と呼ばれています。寺内には、和佐大八郎の墓碑があり、大八郎の末裔から譲り受けた豪弓も祀られています。弓は三十三間堂通し矢のものだけではなく、練習用に使われていた貴重なものあり、その太さと重さは通常の倍ほども。大八郎のストイックさがうかがえます。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市古尾25-12
    電話番号
    0739-22-2852
    営業時間
    6:00~18:00(冬季は~17:00)
    定休日
    なし
    料金
    なし
    駐車場台数
    P8台

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    車で5分

  • 3. 宝来寿司40分地図

    ほうらいずし

    田辺湾特産の海藻・ひとはめでシメサバを包んだひとはめ寿司648円が名物。酢飯に赤シソを混ぜ込み、風味豊かに仕上げています。田辺の旬の食材を使った「あがら丼」の一つで、かつおと釜揚げしらすのづけ丼ずし1080円もぜひ。

    • 飲食関係
    住所
    田辺市湊18-12
    電話番号
    0739-22-0834
    営業時間
    10:00~21:00
    定休日
    月曜休
    駐車場台数
    P10台

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    徒歩で5分

  • 4. 辻の餅20分地図

    つじのもち

    江戸時代の子どもの「おけし頭」に似ていることから名づけられた「おけし餅」は、遠方から買いに来る人も多いという人気商品。甘すぎない餡といつまでも口に留めたいやわらかさの餅が愛され続ける秘訣のようです。

    • お土産処
    住所
    田辺市北新町1
    電話番号
    0739-22-1665
    営業時間
    8:30~17:00
    定休日
    火曜休(不定休あり)
    駐車場台数
    P5台

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    車で1時間15分

  • 5. 和佐大八郎の墓5分地図

    わさだいはちろうのはか

    51歳の時、田辺で亡くなった大八郎の遺骨が、田辺の浄恩寺と共に和佐家の墓所であるこちらに埋葬されています。矢田峠の北側、道路沿いに立つ看板が目印。山道なので日が暮れるまでにお参りする方がよいでしょう。

    • その他
    住所
    和歌山市祢宜
    営業時間
    なし
    定休日
    なし
    料金
    なし
    駐車場台数
    なし

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    車で10分

  • 終点. 阪和道和歌山IC

秘話

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    秘話 1和佐大八郎が田辺市に流された理由とは?

    既婚者に恋文を送るということが大きな罪に問われる時代、突如大八郎の妻の元に恋文が届きました。大八郎はなぜか差出人を調査しませんでしたが、後日、差出人が大八郎の弟と判明。大八郎が弟をかばう形で家来に罪を被せようとしたことで藩主の逆鱗に触れ、和歌山市から田辺市に流されたといわれています。

インスタ
映え

  • images

    インスタ映え 1透き通った海に凛と佇む大鳥居地図

    田所島に祀られていた弁天大神が、度重なる台風により倒壊。大正15年(1926)に元嶋へ遷座、建立されたのが元嶋神社の大鳥居です。海にそびえる姿は、勇壮かつ美麗。静かな波の音に耳を傾けて、見ほれていたくなります。

    住所
    田辺市目良20
    電話番号
    0739-26-9929(田辺市観光振興課)
    営業時間
    なし
    定休日
    なし
    料金
    なし
    駐車場台数
    あり

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