074「小栗判官」伝説が静かに息づく 蘇りの聖地を訪ねて

  • 日高
  • 西牟婁

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地域
時代

 熊野本宮大社からほど近い湯の峰温泉には、浄瑠璃や歌舞伎の演目で有名な「小栗判官(おぐりほうがん/はんがん)」の伝説が語り継がれています。約600年前、戦に敗れて常陸国(茨城県)に逃れた判官は、絶世の美女・照手(てるて)姫と出会って恋に落ち、家来と共に館へ押しかけ結婚してしまいました。怒った照手姫の父・横山殿は、酒宴の席で判官の酒に毒を盛り、家来ともども毒殺。地獄に堕ちた判官は閻魔大王の裁きを受け、目も見えず口も聞けない餓鬼阿弥(がきあみ)の姿となって現世へ舞い戻り、「この者を熊野の湯に入れれば、元の姿に戻ることができる」と閻魔大王からお告げを受けた高僧に助けられます。土車に乗せられた判官の首には「一引き引いたは千僧供養、二引き引いたは万僧供養」と書かれた札が下げられ、多くの人に引かれながら東海道を西へ。騒動後に流浪の身となった照手姫も土車と出合い、判官だと気づかぬまま大津まで引いたといわれます。長い旅路の果てに「熊野の湯=湯の峰温泉」にたどり着き、49日間の湯治の末、元の判官の姿に復活しました。湯の峰温泉に残る「つぼ湯」は小栗判官復活の湯といわれ、周辺には史跡が多く残されています。

images湯の峰温泉にある「つぼ湯」は、小栗が餓鬼阿弥の姿から蘇生したと伝わる湯。世界遺産に登録される唯一の公衆浴場でもあり、今も多くの人が湯浴みに訪れます

images復活した小栗は熊野三山に詣で、熊野権現から金剛杖を授かったそうです。写真は三山の中心・熊野本宮大社

images熊野の歴史を伝える、世界遺産 熊野本宮館

images土産には湯の峰温泉 売店・食堂で温泉卵を

モデルコース

  • 起点. 紀勢道上富田IC

    車で1時間15分

  • 1. つぼ湯60分地図

    つぼゆ

    判官が湯治を行ったとされる湯で、2004年には世界遺産に登録。天然岩を使った湯船の底から源泉が湧き、湯の色が1日7回も変化するといわれています。温泉の利用は30分交代の貸し切り制で、グループでの入浴も可能。近くにある「湯の峰温泉公衆浴場」で番号札を受け取り、順番を待って入浴します。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    田辺市本宮町湯峯110
    電話番号
    0735-42-0074(湯の峰温泉公衆浴場)
    営業時間
    6:00~21:30
    定休日
    無休
    料金
    入浴料=770円
    駐車場台数
    P46台(湯の峰温泉共同駐車場利用)

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    徒歩で1分

  • 2. 湯の峰温泉 売店・食堂20分地図

    ゆのみねおんせ ばいてん・しょくどう

    湯の峰温泉にある食堂兼売店。卵2個100円~を購入して、近くの湯筒で12分ほど茹でれば、温泉卵をお土産にできます。食事メニューには、天然あゆの塩焼き700円(6~12月頃)など、地元の食材も不定期で登場します。

    • お土産処
    住所
    田辺市本宮町湯峯110
    電話番号
    0735-42-1081
    営業時間
    10:30~16:00(LO15:30)、18:00~21:00(LO20:30)
    定休日
    月曜、木・日曜の夜休
    駐車場台数
    P46台(湯の峰温泉共同駐車場利用)

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    車で5分

  • 3. 力石15分地図

    ちからいし

    湯の峰温泉街の北端、山中の小道を数分歩くと、判官が体力の回復を試すために持ち上げたと伝わる石が残されています。大小ある球状の石が4段に重ねられ、49日間の湯治の間に小さなものから順に持ち上げたのでしょうか。

    • その他
    住所
    田辺市本宮町湯峯
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    P46台(湯の峰温泉共同駐車場利用)

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    車で5分

  • 4. 世界遺産 熊野本宮館30分地図

    せかいいさん くまのほんぐうかん

    熊野本宮大社近くにある施設で、熊野信仰や熊野古道などこの地方の歴史や伝説にまつわる情報を紹介。小栗判官に関するパネル展示もあり、伝説やゆかりの地などについて解説しています。また、施設内には観光協会も併設していて、周辺エリアの情報を手に入れるなど、熊野観光の拠点としても活用できます。

    • 美術館・博物館等
    住所
    田辺市本宮町本宮100-1
    電話番号
    0735-42-0751
    営業時間
    9:00~17:00
    定休日
    無休
    料金
    入館料=無料
    駐車場台数
    P56台

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    車で5分

  • 5. 車塚15分地図

    くるまづか

    餓鬼阿弥の姿となった判官は土車に乗せられ、善意の人々に引かれ湯の峰温泉にたどり着きました。熊野本宮大社から湯の峰温泉へ抜ける道の傍らに、その土車が埋められたという塚があり町の文化財に指定されています。

    • その他
    住所
    田辺市本宮町湯峯
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    P46台(湯の峰温泉共同駐車場利用)

    images

    車で5分

  • 6. 熊野本宮大社60分地図

    くまのほんぐうたいしゃ

    熊野詣の人びとが憧れた熊野三山の中心聖地で、主祭神は家都美(けつみ)御子大神。国の重要文化財に指定される熊野権現造の御本殿には、速玉大神、夫須美(ふすみ)大神、天照大神などの神々も祀られています。湯の峰温泉で奇跡の復活を遂げた判官は、熊野三山に詣で、熊野権現より金剛杖を授かったといわれています。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市本宮町本宮1110
    電話番号
    0735-42-0009
    営業時間
    6:00~19:00
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    P20台

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    徒歩で5分

  • 7. めはり本舗 三軒茶屋 本宮店60分地図

    めはりほんぽ さんげんぢゃや ほんぐうてん

    熊野地方の郷土料理・めはり寿司が名物。特製ポン酢を混ぜた米を、塩漬けにした高菜で包んだめはり寿司3個400円で昼食を。持ち帰り用のほか、そばなどの麺類とともにイートインも可能。さんま寿司600円も人気です。

    • 飲食関係
    住所
    田辺市本宮町本宮255-1
    電話番号
    0735-42-1888
    営業時間
    8:00~17:00
    定休日
    木曜、月末の水曜休
    駐車場台数
    P2台

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    徒歩で1分

  • 8. 茶房 珍重菴 本宮店15分地図

    さぼう ちんちょうあん ほんぐうてん

    熊野三山のみで販売する、熊野もうで餅9個入880円を参拝土産に。こし餡を包んだ餅に玄米粉をまぶしたもので、優しい甘みと香ばしさが絶妙。抹茶付き350円(税抜き)。イートインもおすすめです。

    • お土産処
    住所
    田辺市本宮町本宮195-3 瑞鳳殿内
    電話番号
    0735-42-1648
    営業時間
    9:00~16:00
    定休日
    水曜休
    駐車場台数
    P約20台

    images

    車で10分

  • 終点. 紀勢道上富田IC

秘話

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    秘話 1小栗の足跡「力石」と「まかずの稲」地図

    判官が体力の回復を試すために持ち上げたといわれる「力石」。すぐ近くには「まかずの稲」と呼ばれる場所もあり、判官が髪を結んでいた藁を捨てたところに稲が生え、毎年実り続けたと伝わります。復活の聖地・湯の峰温泉には、伝説を今に伝える史跡が多く残されています。

    住所
    田辺市本宮町湯峯
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    あり

インスタ
映え

  • images

    インスタ映え 1救馬渓観音の「ハートのタフォニ(風穴)」地図

    判官と照手姫が湯の峰へ向かう際、救馬渓(すくまだに)観音に参拝すると病気の愛馬が平癒したとの伝説が。2人の逸話にちなみ、「縁結びの神」社裏の崖にある無数のタフォニにハート型を見つけると、恋愛成就のご利益が。

    住所
    西牟婁郡上富田町生馬313
    電話番号
    0739-47-1140
    営業時間
    8:00~17:00
    定休日
    無休
    料金
    拝観料=無料(6~7月上旬開催のあじさい曼荼羅園は入園料別途必要)
    駐車場台数
    あり

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1大斎原地図

    おおゆのはら

    熊野本宮大社から約500m離れたところにあり、古くから神が舞い降りた場所として知られています。往時には社殿や神楽殿などがあったが大水害によって流出。現在は小祠と高さ34mの大鳥居が神域を守っています。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市本宮町本宮
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 2熊野古道 大日越地図

    くまのこどうだいにちごえ

    熊野本宮大社と湯の峰温泉を結ぶルートで、歩行時間は1時間45分程度。距離は約3.4kmとそれほど長くはありませんが、階段上の急な上りが続くので健脚の方におすすめです。終着後は温泉で疲れを癒やしましょう。

    • その他
    住所
    田辺市本宮町本宮
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 3一遍上人爪書の名号碑地図

    いっぺんしょうにんつめがきのみょうごうひ

    鎌倉時代中期に浄土念仏の布教につとめた時宗の開祖、一遍上人が刻んだとされる碑。自身の爪を用いて自然石に阿弥陀三尊の梵字が彫られており、南無阿弥陀仏の名号も確認することができる貴重な史料です。

    • その他
    住所
    田辺市本宮町本宮
    電話番号
    0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 4潮見峠地図

    しおみとうげ

    熊野古道・長尾坂の道中にあり、一里塚や関所跡、安珍(あんちん)・清姫伝説が残る念木の杉を見ることができます。潮見峠からの眺望は絶景で、往時の古道の雰囲気が楽しめます。

    • その他
    住所
    田辺市上野
    電話番号
    0739-26-9929(田辺市観光協会)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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