062北山村筏下り ~600年の歴史をたどる激流の旅~

  • 東牟婁

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 北山村は和歌山県のどの市町村にも隣接しない日本唯一の「飛び地の村」ですが、江戸時代は紀州藩に属していました。良質の杉に恵まれた北山はかつて林業で大いに栄え、紀の国=木の国の一角として、いにしえより重要な場所だったのです。北山川流域の木材は京都の伏見城、遠くは江戸城でも数多く使用されたといわれており、当時は木材の一大ブランドとして知られていたようです。トラックなどの輸送手段がない時代、木材を運ぶ手段は筏(いかだ)流しでした。伐採された木材を組んで筏にし、北山川~熊野川を経て集積地の新宮まで流しました。筏は「筏師」たちによって険しい渓谷を乗り越え、新宮まで届けられたのです。北山村の人口の約半分が勇壮果敢な筏師だった時代もあり、筏流しが地域で果たした役割がいかに大きかったかを想像することができます。約600年続いた筏流しも、昭和38年(1963)頃にダムの建設や道路整備により途絶えましたが、その伝統や技術は昭和54年(1979)に復活した「北山川観光筏下り」へと引き継がれました。美しくも険しい渓谷を訪ね、たくましい筏師たちの足跡を追ってみてはいかがでしょう。

images渓谷美が満喫できる北山川観光筏下りは迫力満点。かつて北山の経済を支えた筏流しの伝統が、筏師の見事な櫂(かい)さばきに息づいています

images熊野本宮大社はかつて熊野川の中州、大斎原に鎮座しており、北山川や筏下りとのゆかりも深そう

images北山川を望むおくとろ温泉の露天風呂

images「筏師の道」は櫂や棹をかつぎ歩いた険しい古道

モデルコース

  • 起点. JR新宮駅

    車で60分

  • 1. 北山川観光筏下りきたやまがわかんこういかだくだり2時間30分地図

    伝統ある筏流しを観光用として復活させた、北山村でしか体験できない迫力満点のアクティビティ。杉の丸太を組んだ筏の上に乗り、激流を下ればスリル満点。筏の長さはなんと約30mもありますが、熟練の筏師が見事な櫂さばきで難所を乗り越えます。この筏流しの技術は和歌山県の無形民俗文化財にも指定されています。

    • 体験
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井335(集合場所:北山村観光センター)
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    第1便受付時間9:00~10:20 第2便受付時間 11:30~12:40
    定休日
    定期便5・6月は月~金曜休、7~9月は木曜休、※運行は5~9月末
    料金
    乗船料=1人6000円(8月のみ7000円)
    駐車場台数
    P100台

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    車で10分

  • 2. おくとろ温泉 レストランじゃばら食堂おくとろおんせん れすとらんじゃばらしょくどう30分地図

    おくとろ公園の一角に涌くおくとろ温泉併設のレストラン。木の温もり漂う店内では、和牛鉄板焼き御膳2200円など豊富な定食メニューや、名産のじゃばら果汁を使った北山ハイボール500円など、お酒も楽しめます。

    • 飲食関係
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井476
    電話番号
    0735-49-2575
    営業時間
    11:00~14:00(LO13:30)、17:00~20:00(LO19:30)
    定休日
    木曜休(祝日、年末年始、7~8月は営業)
    駐車場台数
    P100台

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    同施設内

  • 3. おくとろ温泉 やまのやどおくとろおんせん やまのやど40分地図

    おくとろ公園にある村営温泉施設。泉質は単純硫黄泉。露天風呂からは森と湖の美しい風景が望め、開放感抜群。特産品の「じゃばら」の湯が楽しめ、ボディソープやシャンプーにもじゃばらエキスが使用されています。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井476
    電話番号
    0735-49-2575
    営業時間
    日帰り入浴/11:00~20:30(冬季は平日15:00~20:00、土日祝11:00~20:00)
    定休日
    木曜休(祝日、年末年始、7~8月は営業)
    料金
    入浴料=600円
    駐車場台数
    P100台

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    車で5分

  • 4. 上瀞橋かみどろばし15分地図

    おくとろ公園脇に架かる吊り橋、上瀞橋から眺める北山川は流れが穏やかで、鏡のような水面に山や空が映る絶景。橋の向こう側は三重県で、歩いて気軽に県境をまたぐことができます。

    • 絶景
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    P100台

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    車で10分

  • 5. 神護じご15分地図

    固い岩盤が北山川に浸食されてできたV字峡で、両岸にそびえ立つように断崖絶壁が続き、雄大な渓谷美が楽しめます。狭い川幅でカーブが続く筏下りの難所で、神様を祀って安全を祈願しました。

    • 絶景
    住所
    東牟婁郡北山村小松
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり

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    車で5分

  • 6. 筏師の道いかだしのみち40分地図

    新宮へと木材を運んだ筏師が、その帰りに通った険しい山道。現在は道路が整備されて交通路としては使われなくなりましたが、石畳や集落の跡などが残る歴史と自然に満ちたハイキングコースとして親しまれています。ハイライトの立合川(たちご)の吊り橋へは、有蔵(あんぞう)トンネルの脇から谷を下りれば近道。

    • その他
    住所
    奈良県吉野郡十津川村神下~東牟婁郡北山村小松
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で35分

  • 7. 熊野本宮大社くまのほんぐうたいしゃ35分地図

    熊野三山のひとつで、創建2050年を迎える霊場。熊野川・音無川・岩田川の合流地点にある中州、大斎原(おおゆのはら)に祀られていましたが、洪水で多くを失い、明治24年(1891)に現在地へ。木材の輸送は、本宮の上流にあたる十津川村からも行われていたので、かつては社殿の脇を筏が通っていたのでしょう。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市本宮町本宮1100
    電話番号
    0735-42-0009
    営業時間
    6:00~19:00(宝物殿は10:00~16:00、授与所・社務所は8:00~17:00)
    定休日
    境内自由(宝物殿は不定休)
    料金
    宝物殿拝観料=300円
    駐車場台数
    P30台

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    車で45分

  • 終点. JR新宮駅

秘話

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    秘話 1全国唯一の飛び地の村、北山村

    もともと北山は江戸時代、紀州藩新宮領に属していました。明治になり廃藩置県で新宮が和歌山県に編入された際に、北山村は地理的には奈良県に属すべきところ、古来より筏流しなどで経済的にも文化的にも新宮との結びつきが強かったため、和歌山県に属するようになったとされています。

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    秘話 2長男は乗るな!筏の超難所、オトノリ地図

    神護(じご)の下流にあるオトノリ(音乗)は、北山川における筏流しの一番の難所で、後継ぎの長男は乗せず弟を乗せたことから「弟乗り」、転じて「オトノリ」になったといいます。ここを乗り切る櫂さばきは筏師の華、筏師の腕の見せ所だったといいます。

    住所
    東牟婁郡北山村小松
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり

インスタ
映え

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    インスタ映え 1神様の入浴剤!上瀞橋からの眺め地図

    上瀞橋から眺める北山川の清らかな水の色は、時折ブルーグリーンに変化し、「神様の入浴剤」と呼ばれているとか。

    住所
    東牟婁郡北山村下尾井
    電話番号
    0735-49-2324(北山村観光センター)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1熊野速玉大社くまのはやたまたいしゃ地図

    熊野三山のひとつで、全国の熊野神社の総本宮。神倉山に降臨した熊野の神々を景行天皇の時代に現在の社地に真新しい初めての宮を造営したことから「新宮」とも呼ばれ、地名の由来ともいわれています。

    • 社寺関係
    住所
    新宮市新宮1
    電話番号
    0735-22-2533
    営業時間
    日の出~日没(授与所は8:00~17:00)
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由、神宝館拝観料=500円(高校生以下無料)
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 2北山川ラフティング アウトドアクラブアイスマンきたやまかわらふてぃんぐ あうとどあくらぶあいすまん地図

    リバーレジャーをアテンドする施設。迫力は日本トップクラスという北山川ラフティングでスリリングな体験を楽しんだり、滝壺にダイブしたり天然スライダーを下ったりと爽快感バツグンのキャニオニングも楽しめます。

    • 体験
    住所
    東牟婁郡北山村大字七色205
    電話番号
    080-2611-5873
    営業時間
    9:00~17:00(電話受付)
    定休日
    11~4月(5~10月の期間中は無休)
    料金
    体験料=キャニオニング8000円~、ラフティング7000円~
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 3雷の滝いかずちのたき地図

    落差約20m、滝壺まで一気に水が落下する界隈随一の滝。かつては修行の霊地としても使われていたことがあり、背後の山腹には行者たちの屋敷跡が残っています。時期や時間帯によっては、滝の下部に虹がかかることも。

    • 絶景
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井
    電話番号
    0735-49-2331(北山村役場)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 4小森ダムこもりだむ地図

    1968年に建設されたダムは、右岸が和歌山県・左岸が三重県という飛び地ならではのロケーションです。ちなみに近くのダム公園には500の桜の木があり。満開を迎えるとともに北山村へ春の訪れを告げてくれます。

    • 絶景
    住所
    東牟婁郡北山村下尾井
    電話番号
    0735-49-2331(北山村役場)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし
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    立ち寄りスポット 5七色ダムなないろだむ地図

    鮮やかなエメラルドグリーンの水を貯めたダム。もともとはすぐそばの池原ダムの水位調整用として造られた経緯があり、周囲の花模様を映し込む静かな水面は、四季に応じた色あいに変化していきます。

    • 絶景
    住所
    東牟婁郡北山村七色
    電話番号
    0735-49-2331(北山村役場)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり

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