079歌舞伎の女形日本一! 芸に生きた芳澤あやめ 

  • 日高

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地域
時代

 元禄から享保にかけて大坂を中心に活躍した女形の歌舞伎役者、初代芳澤あやめ。本姓は斉藤、屋号は橘屋、通名は橘屋権七。5歳の時に父を亡くしたあやめは、芝居好きが高じて旅回りの一座に入ります。修業を始めたのは三味線からでしたが、やがて能の達人であった橘屋五郎左衛門の寵愛を受け、綾之助という名前をもらい、女形として修行を開始。若衆方(美少年役)として舞台を踏むようになった頃、幕府が風紀の取り締まりを名目に女歌舞伎を禁止します。これによって女役者を男が代わりに演じるようになると、あやめの女形にも脚光が集まりました。あやめは元禄5年(1692)に京に上り、同8年(1695)頃には太夫の号を取得、芳澤菊之丞と改名。元禄11年(1698)には、『傾城浅間獄』の傾城三浦役で大人気に。以来江戸や京都で数々の舞台を踏み大成功を収め、歌舞伎俳優全体の最高位である「三ヶ津惣芸頭」の位を与えられました。日高川町の中津地区は、芳澤あやめの出生地。希代の女形を生んだ日高の深山幽谷を散策してみましょう。もちろん湧き出る温泉や山の幸たっぷりの食事を楽しむことも忘れずに。

images県の朝日夕陽百選に名を連ねるあやめ橋。橋の下には、かつて筏を組んで材木を下流へ運んだという急峻な日高川が、水しぶきをあげて流れています

images道成寺とゆかりの深い紀道神社。この時は秋祭りで使われた、道成寺絵巻のだんじり飾りが展示されていました

images橋の欄干にもあやめの姿が描かれています

images静かな林道をたどって、あやめの生家跡へ

モデルコース

  • 起点. 湯浅御坊道川辺IC

    車で15分

  • 1. 紀道神社20分地図

    きどうじんじゃ

    文武天皇の御代、藤原道成(紀道成)は、日高川町の楠の大木を道成寺の建材にするために伐採。日高川に筏にして運ぼうとしましたが、不運にも岩にあたり亡くなってしまいます。この霊を祀るために建てられたのが同社。毎年10月の体育の日の前日には例大祭が行われ、馬場を颯爽と走り抜ける駆け馬の神事が奉納されます。

    • 社寺関係
    住所
    日高郡日高川町三百瀬1188
    電話番号
    0738-54-0118
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    P20台

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    車で5分

  • 2. 道の駅SanPin中津・ほろほろ亭60分地図

    みちのえきさんぴんなかつ・ほろほろてい

    地元産の農作物や肉、魚、備長炭などを販売。イノシシやシカなどの新鮮な食肉や日高川の魚を使った加工品はここでしか手に入りません。元祖ほろほろ丼1,320円(税抜き)やほろほろ焼き鳥1本220円(税抜き)なども併設の食事処で食べられます。

    • 飲食関係
    住所
    日高郡日高川町船津820
    電話番号
    0738-54-0541
    営業時間
    8:00〜17:00
    定休日
    12月31日〜1月2日午前(13:00〜16:30の営業)
    駐車場台数
    P35台

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    車で5分

  • 3. きのくに中津荘10分地図

    きのくになかつそう

    日高川のほとりにある温泉宿泊施設。施設前の広場には、優雅に舞う芳澤あやめの銅像が。気軽なランチ利用のほか、宿泊時には、特産のほろほろ鳥料理や、地元の物産をふんだんに用いた会席料理なども楽しめます。

    • その他
    住所
    日高郡日高川町高津尾1049
    電話番号
    0738-54-0082
    営業時間
    9:00〜19:00
    定休日
    12月31日午後、元旦
    料金
    1泊2日=素泊まり4428円〜ほか(見学は自由)
    駐車場台数
    P40台

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    徒歩で5分

  • 4. 新あやめ橋10分地図

    しんあやめばし

    芳澤あやめにちなみ、橋のたもとにはレリーフを設置。橋の西側に行けば芳澤あやめの生家へ、東側に行けば、かまきりトンネルへと続きます。橋の上から眺める切りたった日高の岸と、青く澄んだ水面は心奪われる名景です。

    • その他
    住所
    日高郡日高川町高津尾1570-1
    電話番号
    0738-22-2041(日高川町企画政策課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 5. あやめ公園20分地図

    あやめこうえん

    日高川沿いにある公園で、芳澤あやめにちなんで1500株ものアヤメが植えられています。4月下旬から5月にかけて、一面紫色の艶やかな花で包まれる様子は壮観。山里の澄んだ空気と川のせせらぎを聞きながらひと休み。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    日高郡日高川町高津尾1011
    電話番号
    0738-22-2041(日高川町企画政策課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    P30台

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    徒歩ですぐ

  • 6. 芳澤あやめ生家跡30分地図

    よしざわあやめせいかあと

    山里の中津でも、旅回りの歌舞伎芝居は興行されていました。幼い頃よりあやめの太鼓や拍子木の腕は役者顔負けで、これが親方の目に止まり役者としての道を歩むことに。現在は生家付近の石垣のみが残されています。

    • その他
    住所
    日高郡日高川町高津尾(あやめ公園の向かい)
    電話番号
    0738-22-2041(日高川町企画政策課)
    営業時間
    ※足元が悪いため現在進入不可
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 7. かまきりトンネル10分地図

    かまきりとんねる

    新あやめ橋から、東に進んだ蟷螂(かまきり)峠にあるトンネル。生誕地に近いトンネルの西側入口には、女形の装束に身を包んだ芳澤あやめの巨大なレリーフがあります。

    • その他
    住所
    日高郡日高川町高津尾846-2
    電話番号
    0738-22-2041(日高川町企画政策課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 8. 中津温泉あやめの湯 鳴滝40分地図

    なかつおんせんあやめのゆ なるたき

    大浴場ではのびのびと、露天風呂では眼下に清流日高川が流れる開放的な気分の中で入浴できます。予約制の家族風呂もあり、仲間同士での利用もおすすめ。泉質はナトリウム・炭酸水素泉で疲労回復に効果があるそう。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    日高郡日高川町大字高津尾852-1
    電話番号
    0738-54-0488
    営業時間
    13:30〜19:00、土・日曜、祝日11:30〜20:00
    定休日
    水曜(祝日の場合は翌日)、12月30日〜1月2日午前(14:00から営業)
    料金
    入浴料=650円
    駐車場台数
    P40台

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    車で20分

  • 終点. 湯浅御坊道川辺IC

秘話

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    秘話 1女性になりきるためのあやめの努力!?

    女形での立ち居振る舞いをより真に迫ったものにするため、あやめは、食事をするときは皆から離れて食べるなど、当時の女性と同じ生活を送ったといわれています。

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    秘話 2あやめの語る芸の道

    あやめの「あやめ草」は、それを直に見聞きしたという狂言作者の福岡彌五四郎が晩年に口述しています。このほかにも数人の役者の芸談を加えて『役者論語』という一冊の本にまとめられています。

インスタ
映え

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    インスタ映え 1あやめ橋から望む中津富士地図

    あやめの名を冠した橋は2つあり、北側のあやめ橋は景観の美しさでも有名。橋から見て北側にそびえる飯盛山は、通称「中津富士」とも呼ばれます。朝焼け、夕焼けの時刻は山々が赤く染まり、趣深い景色が広がります。

    住所
    和歌山県日高郡日高川町高津尾1049
    電話番号
    0738-54-0082(きのくに中津荘)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり

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