平安時代の伝説、安珍・清姫(あんちん・きよひめ)の物語。その物語は奥州の若い僧、安珍が熊野詣の途中で牟婁郡真砂(むろごおりまなご)の庄司の家に一夜の宿を乞うたことに始まります。僧の見目麗しさに恋心を抱いたその家の女房・清姫はしつこく安珍に迫り、困り果てた安珍は「熊野詣での帰りにまた立ち寄る」と告げその場を切り抜けると、参拝後清姫に会わずに帰ってしまいました。なかなか帰らない安珍の裏切りに気付いた清姫は、血相を変え、着物や草鞋を脱ぎ捨てながら安珍を追いかけます。ついに人から大蛇へと姿を変え安珍にあと一歩まで迫ったところで、安珍は道成寺に逃げ込み釣鐘の中に匿われます。しかし清姫もすぐに追いつき、釣鐘に巻き付くと炎を吐いて安珍を黒焦げにして殺し、自身も川へと身を投げて死んでしまいました。今も歌舞伎や能楽、人形浄瑠璃で「道成寺物」として、度々演じられるこの物語。日高地域には、この伝説を物語る史跡が今も点在しているほか、物語の経緯と、その後の二人についても記した『道成寺縁起』(重要文化財)が残されています。悲恋の物語か、執念深い女性の怪談か、はたまた…。旅を通じて話の真相に想いを馳せてみましょう。
モデルコース
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起点. 湯浅御坊道御坊IC
車で5分
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1. 道成寺60分地図
どうじょうじ
大宝元年(701)創建、能楽や歌舞伎の舞台となった古刹。寺伝では宮子姫が文武天皇に願って創建されたとも。安珍・清姫物語の舞台であり、歌舞伎や能楽で使われた釣鐘などの展示のほか、安珍を埋葬した安珍塚なども残されています。宝仏殿に安置された国宝の千手観音菩薩や日光菩薩、月光菩薩など仏像群も必見です。
- 社寺関係
- 住所
- 日高郡日高川町鐘巻1738
- 電話番号
- 0738-22-0543
- 営業時間
- 9:00〜17:00(絵とき説法をご希望の方は16:00までに要申し込み)
- 定休日
- 無休
- 料金
- 拝観料=700円(入山のみの場合は無料)
- 駐車場台数
- P100台
徒歩ですぐ
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2. 蛇塚5分地図
じゃづか
道成寺のほど近くにひっそりとある清姫の供養塚。釣鐘の中の安珍を焼き殺した後、清姫が大蛇の姿のまま、日高川の支流の一つに身を投げた場所とされています。
- 社寺関係
- 住所
- 御坊市藤田町吉田
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
車で5分
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3. 丸仁商店20分地図
まるにしょうてん
御坊駅前の土産物店。1929年創業の老舗で梅干しや醤油、ミカンの加工品に地酒など、紀州日高の物産品がそろっています。道成寺のお膝元だけに、安珍・清姫伝説にちなんだ銘菓・釣鐘まんじゅう756円〜なども購入できます。
- お土産処
- 住所
- 御坊市湯川町小松原410-1
- 電話番号
- 0738-22-0281
- 営業時間
- 8:00〜19:00
- 定休日
- 無休
- 駐車場台数
- P4台
車で10分
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4. Sioトープ20分地図
しおとーぷ
日高港塩屋緑地(Sioトープ)は、親水池を取り囲む緑地公園となっています。公園内には「水木しげるが描くゲゲゲの鬼太郎と和歌山の妖怪」像が設置され、憩いの空間を創出しています。
- 城・庭園・公園・温泉等
- 住所
- 御坊市塩屋町南塩屋450-26
- 電話番号
- 0738-23-5531(御坊市商工振興課)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- P10台
車で5分
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5. 清姫の草履塚10分地図
きよひめのぞうりづか
安珍を追いかける清姫が、この場所にあった大松に登って行方を探したと伝わる場所。松の上から日高川を渡ろうとする安珍が見え、草履を脱ぎ捨てて追いかけたとのことから、草履塚と呼ばれました。またこの松には逃げる安珍が袈裟を掛けたという説もあり、袈裟掛けの松とも。現在、松は残っていないが、石碑が立っています。
- その他
- 住所
- 御坊市名田町野島(祓井戸)
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
徒歩で3分
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6. はし長水産直売所60分地図
はしちょうすいさんちょくばいじょ
壁ケ崎海岸にある海産物の直売所。御坊の海で獲れた魚介類や干物が購入できます。干物宮子アジ480円(税抜き)は真空パックでお土産にも最適です。新鮮な魚を使った定食が味わえ、御坊の海が見渡せる展望喫茶室も併設。
- お土産処
- 住所
- 御坊市名田町野島2368
- 電話番号
- 0738-29-2468
- 営業時間
- 9:00〜18:00(喫茶コーナーはLO16:00)
- 定休日
- 水曜休、元旦休
- 駐車場台数
- P20台
車で5分
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7. 清姫の腰掛石10分地図
きよひめのこしかけいし
逃げる安珍がとっさに唱えた呪文で目がくらんだ清姫は、この石に腰をかけて休息。その際、清姫の上半身が蛇に変わったといわれています。また、岩のくぼみは清姫のお尻の形とも。勇気のある方は腰をかけてみてはいかが?
- その他
- 住所
- 御坊市名田町楠井
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
車で25分
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8. 清姫の袖摺石10分地図
きよひめのそですりいわ
潮干狩りなどもできる、みなべ町大屋海岸の磯辺。貝殻が敷き詰められた砂浜の上に、突如として2つの丸い巨石が現れます。この岩には、清姫が安珍を追いかける際、袖をすったという伝承が残されています。
- その他
- 住所
- 日高郡みなべ町堺
- 営業時間
- 見学自由
- 定休日
- 見学自由
- 料金
- 見学自由
- 駐車場台数
- なし
車で20分
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終点. 湯浅御坊道御坊IC
秘話
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秘話 1爆笑必至の絵とき説法地図
道成寺では、絵とき説法が盛んです。時事ネタなども織り込みながら、道成寺縁起と、安珍・清姫の物語から得られる「妻宝極楽(奥さんを家の宝として大事にしましょう)」の教訓を面白おかしく教えてくれます。
- 住所
- 日高郡日高川町鐘巻1738
- 電話番号
- 0738-22-0543
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 入館料=600円
- 駐車場台数
- P100台
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秘話 2将軍様も感激!天下無双の道成寺縁起
室町幕府の十五代将軍足利義昭は、信長に追放されて紀州に逃れたといわれています。この時期に義昭は『道成寺縁起』を鑑賞して、「日本無双の縁起」と絶賛し、巻末に花押を記しています。
インスタ
映え
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インスタ映え 1アフロヘア仏像地図
道成寺の堂念仏堂の本尊は、五劫思惟阿弥陀如来(ごこうしゆいあみだにょらい)で、人々を救う方法を五劫(3000年に一度地上に降りる天女の着物で岩が五度擦り切れるほどの長い時間)考え、髪が伸び重なった様子を表している。
- 住所
- 日高郡日高川町鐘巻1738
- 電話番号
- 0738-22-0543
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 入館料=600円
- 駐車場台数
- P100台
立ち寄り
スポット
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立ち寄りスポット 1三国山地図
さんごくやま
標高約200mの小高い山で、山頂には山名の由来となった巨石が存在感を示しています。米であれば三石は積むことができるので三石岩と呼ばれ、誰もが圧倒される迫力があります。
- 絶景
- 住所
- 日高郡日高川町
- 電話番号
- 0738-22-2041(日高川町役場)
- 営業時間
- 散策自由
- 定休日
- 散策自由
- 料金
- 散策自由
- 駐車場台数
- なし
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立ち寄りスポット 2堀河屋野村地図
ほりかわやのむら
創業から約330年間、醤油づくりの伝法を受け継ぐ老舗。廻船問屋時代のお帳場が今も残る風情ある店内には、添加物を一切使用しない商品を用意。卓上醤油さし(200ml)864円、三ツ星醤油(300ml)1080円。
- お土産処
- 住所
- 御坊市薗743
- 電話番号
- 0738-22-0063
- 営業時間
- 9:00〜17:00
- 定休日
- 不定休
- 駐車場台数
- あり
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立ち寄りスポット 3まる金精肉店地図
まるきんせいにくてん
市民のソウルフード、コロッケ1個76円が買える精肉店。季節により銘柄を変えるジャガイモに、国産の牛肉とタマネギをたっぷりと入れてこんがりと揚げている。販売は10時と16時の2回のみ。売り切れ必至なのでご注意を。
- 飲食関係
- 住所
- 御坊市薗271-13
- 電話番号
- 0738-22-7015
- 営業時間
- 9:00〜19:00(揚げ物は10:00〜12:00/16:00〜18:00)
- 定休日
- 日曜休
- 駐車場台数
- あり