053妖しく、そして悲しき「道成寺物」  安珍・清姫の悲恋の物語

  • 西牟婁

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地域
時代

 歌舞伎や能楽の演目「道成寺物」として知られる安珍(あんちん)・清姫の物語。その名の通り、日高川町にある道成寺はクライマックスの舞台として登場、室町時代に制作された絵巻「道成寺縁起」も納められています。数々の名舞台を生み出したこの物語は、田辺市から語られてゆきます。奥州から熊野詣に訪れた修行僧・安珍は、現在の田辺市中辺路町にあったという真砂庄司清重の屋敷に一夜の宿を求めました。安珍に一目惚れをした女房の清姫は求婚しますが、困った安珍は「熊野詣の帰りに必ず立ち寄る」と言い残して熊野詣へ出立。約束を信じて帰りを待つ清姫でしたが、安珍は一向に戻らず、通りすがった旅人に尋ね、潮見峠を通る別の道で帰ったと知ります。怒り狂った清姫は、髪を振り乱して、その後を追い、ついには大蛇に姿を変えて日高川を渡り、道成寺の鐘の中に隠れた安珍を焼き殺してしまいました。田辺市には中辺路町を中心に、清姫の生家があったと言われる跡地や「清姫の墓」などの伝承地が多く点在。妖しく、悲しい「道成寺物」。その悲恋の地で2人に思いを重ねれば、新たな一面を知ることができるでしょう。

images清姫が逃げる安珍を見つけたといわれる場所が、潮見峠近くにある「捻木の杉」。遠く白浜温泉まで見渡せ、雄大な景色を楽しめます

images「一願寺」の通称で親しまれる寺院。清姫一族の菩提寺でもあり、安珍・清姫絵巻の写しを展示

images清姫生誕地という(伝)真砂一族住居跡

images富田川沿いの木立の中に佇む清姫の墓

モデルコース

  • 起点. 紀勢道上富田IC

    車で20分

  • 1. 清姫の墓10分地図

    きよひめのはか

    中辺路町真砂地区、富田川のほとりに清姫が眠る墓があります。墓の隣に建つ石塔には「煩悩の焔も消えて 今ここに 眠りまします清姫の魂」と言う詠歌が刻まれています。また、一角には清姫を祀った清姫堂もあります。

    • その他
    住所
    田辺市中辺路町真砂
    電話番号
    0739-64-1045(福厳寺)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 2. 一願寺(福嚴寺)45分地図

    いちがんじ(ふくがんじ)

    「ひとつの願いを必ず叶えてくれる」地蔵が祀られることから、「一願寺」の通称で親しまれますが正式名は「福嚴寺」。清姫一族の菩提寺でもあり、江戸中期のものと推測される安珍・清姫物語の絵巻(非公開)も収められています。境内にはその絵巻を写したレプリカが展示されており、参拝者は常時見学することができます。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市中辺路町西谷575
    電話番号
    0739-64-1045
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    P50台

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    車で10分

  • 3. (伝)真砂一族住居跡・(伝)清姫生誕屋敷跡10分地図

    (でん)まなごいちぞくじゅうきょあと・(でん)きよひめせいたんやしきあと

    中辺路町真砂(まなご)地区で、延暦19年(800)頃から住民の統率などを行っていた真砂一族。清姫は3代目・真砂庄司清重の娘だといわれ、近くの山中には清姫の生家があったと伝わる屋敷跡があり、現在は桜の木が植えられています。現地に駐車場はありませんが、集落の会館または屋敷跡下の道周辺に数台置くところがあります。

    • その他
    住所
    田辺市中辺路町真砂
    電話番号
    0739-64-0501(田辺市中辺路行政局)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    P約5台

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    車で50分(捻木の杉まで)

  • 4. 手作り弁当十丈グループまえだ45分地図

    てづくりべんとうじゅうじょうグループまえだ

    地元のお母さんが手作りする、熊野古道弁当800円が熊野詣の参拝客に好評。めはり寿司やさんま寿司など、郷土の味が盛りだくさん。店舗はなく、「滝尻王子」や「熊野古道館」などの中辺路町内に配達してくれます。

    • 飲食関係
    住所
    田辺市中辺路町栗栖川709
    電話番号
    0739-64-1002(中辺路町商工会)
    営業時間
    配達時間9:00~12:00(2日前までに要予約)
    定休日
    不定休
    駐車場台数
    なし

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    車で30分

  • 5. Annpanto.20分地図

    あんぱんと

    田辺市内でパン教室の講師を務める田口明代さんのベーカリー。あんぱん3種各150円や柚子クランツ550円など、無添加の小麦やバターに地元食材を合わせた創作パンがずらり。イートインのほか1週間前までの予約で洋風ランチ1500円も。

    • 飲食関係
    住所
    田辺市長野1737-1
    電話番号
    0739-34-3138
    営業時間
    9:00~17:00(パンがなくなり次第閉店)
    定休日
    不定休※事前に問い合わせを
    駐車場台数
    P5台

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    車で25分

  • 6. 捻木の杉(潮見峠越)10分地図

    ねじきのすぎ(しおみとうげごえ)

    槙山の中腹にある、高さ約20m、幹周約6mの杉の大木。安珍を追う清姫は、この杉に上って前方を逃げる安珍を見つけ、悔しさのあまり杉の枝を捻じ曲げたといいます。車でも行けますが、狭い山道のため走行には注意を。

    • その他
    住所
    田辺市上野
    電話番号
    0739-26-9929(田辺市観光協会)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

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    車で40分

  • 7. 清姫の井戸(龍泉寺)20分地図

    きよひめのいど(りゅうせんじ)

    1000年以上前の延暦年間(782~806)、大干ばつがこの地を襲ったとき雨乞いによって現れた小龍が雨を降らせ、最後に身を落とした場所に建立されたと伝わります。境内には龍の力によって水が湧き出るとされる井戸があり、安珍を追いかけてきた清姫が、この泉の水を飲んで力をもらったことから「清姫の井戸」と呼ばれています。

    • 社寺関係
    住所
    田辺市古尾25-21
    電話番号
    0739-22-1883
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    P10台

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    車で10分

  • 終点. 紀勢道南紀田辺IC

秘話

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    秘話 1清姫が体を清めた「清姫淵」地図

    「清姫の墓」が佇む富田川のほとりは、清姫が水垢離を行った場所といわれ、「清姫淵」とも呼ばれています。現在はなくなってしまいましたが、その時に衣を掛けたという「衣掛松」も傍らにあったと伝わります。

    住所
    田辺市中辺路町真砂
    電話番号
    0739-64-0501(田辺市中辺路行政局)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし
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    秘話 2願い事が叶う?一願寺の「からし地蔵」地図

    「一願寺(福嚴寺)」にはひとつの願いを必ず叶えてくれるという「からし地蔵尊」が祀られています。6世住職・鉄凌道桟和尚を祀ったもので、生前に好んだお酒とからし(唐辛子)を供え、氏名や願い事などを心のなかで念じます。最後に「おんかかかび、さんまえい、そわか」と7回唱えると、願いを聞き届けてくれるといいます。

    住所
    田辺市中辺路町西谷575
    電話番号
    0739-64-1045(福厳寺)
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    あり

インスタ
映え

  • images

    インスタ映え 1一願寺の鮮やかな「天井画」地図

    「からし地蔵」が祀られるお堂の天井の色彩鮮やかな絵は、信者によって描かれた四季の花々や菩薩などの絵で、2016年に奉納されたもの。一部は紀州高野組木細工によって作られています。

    住所
    田辺市中辺路町西谷575
    電話番号
    0739-64-1045(福厳寺)
    営業時間
    境内自由
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    あり

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1清姫淵地図

    きよひめふち

    安珍・清姫伝説の主人公である清姫が、冷水を浴びて神仏へ祈願した(水垢離)とされる水辺。墓所の下に淵があり、伝説によると清姫が美しい黒髪をなびかせながら泳いでいたとの記述が残されています。

    • その他
    住所
    田辺市中辺路町真砂
    電話番号
    0739-64-1470(中辺路町観光協会)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし
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    立ち寄りスポット 2熊野百間渓谷自然学校(併設観光案内所カモン館)地図

    くまのひゃっけんけいこくしぜんがっこう(へいせつかんこうあんないしょかもんかん)

    さまざまな自然体験が楽しめる施設。百間山渓谷ツアーでは、渓流と次々現れる大小の滝など渓谷の特長や、水辺の花や生物についてネイチャーガイド(要予約)による話を聞きながらガイドウォークが楽しめます。

    • 体験
    住所
    田辺市鮎川597-59
    電話番号
    0739-49-0434
    営業時間
    10:00~16:00
    定休日
    水曜、年末年始(12月29日~1月3日)休 ※ガイド日は要相談
    駐車場台数
    あり

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