037日本料理の“味の原点”醤油の故郷を訪ねて

  • 有田
  • 日高

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 日本料理に欠かせない調味料の醤油。醤油醸造発祥の地として2017年に日本遺産にも認定され、今や海外からの観光客も訪れるのが湯浅町です。起源は鎌倉時代に宋で修行を積んだ覚心(法燈国師)が、現地の径山寺味噌の製法を伝え、その製造過程から生まれたのが醤油の始まり。以来、紀州の人びとによって工夫が重ねられ、次第に現在の醤油の姿へ。古くから熊野参詣において交通の要所とされ、上皇や貴族が滞在する宿場町として栄えた湯浅は、江戸時代に入り紀州藩内有数の商工業の町となり、漁業や漁網製造などに加え湯浅醤油の名声も伝播。藩の保護と統制のもとに販売網が拡大され、一躍発展することとなります。享保年間(1716~1736)に、大消費都市である江戸に目をつけ、下総(千葉県)の銚子で醤油を製造するようになったのも要因のひとつです。こうして湯浅醤油は京都や大阪をはじめ、各地にその名が轟くようになりました。現在は醤油醸造業者こそ減ったものの、重要伝統的建造物群保存地区に選定された湯浅町は、当時の様子を感じれる場所。そのルーツを訪ねることで、日本の古き良き食文化の源流とともに、日本が世界に誇る醤油の素晴らしさを実感できることでしょう。

images奈良時代に海雲院という名で創建されたと伝わる深専寺。本堂が県指定有形の文化財になっているほか、境内には美しい枯山水庭園も

images包装紙も風情ある、定番人気の湯浅たまり300ml520円など、お土産にしたい醤油がそろう角長本店

imagesギャラリーとして使用される甚風呂の風呂場

images由良町を守護する四神も祀られている興国寺

モデルコース

  • 起点. 湯浅御坊道広川IC

    車で8分

  • 1. 湯浅駅10分地図

    ゆあさえき

    全面リニューアルされたものの、昭和2年(1927)の国鉄開業時から使われ続けている現役の駅舎が残る、湯浅の町の玄関口。ホームには湯浅町の名所が記された古い案内板があり、昔から多くの人が訪れたことを物語ります。

    • その他
    住所
    有田郡湯浅町湯浅1100
    電話番号
    0570-00-2486(JR西日本お客様センター)
    営業時間
    5:30~22:00(みどりの窓口)
    駐車場台数
    なし

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    車で3分

  • 2. 湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区30分地図

    ゆあさちょうゆあさでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく

    東西約400m、南北約280mに渡り約6.3haに及ぶエリアで、醤油醸造の歴史や伝統を感じる家並みを残すため、2006年に重要伝統的建造物群保存地区に選定。特にメインストリートとなる北町通りは、角長をはじめ白壁の土蔵や江戸~大正期の建物が並び、タイムスリップしているような気分。

    住所
    有田郡湯浅町湯浅
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町役場)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で3分

  • 3. 甚風呂40分地図

    じんぶろ

    幕末から昭和60年(1985)まで営業していた銭湯を利用。大正の建築とされる湯舟はもちろん、江戸時代の箪笥や昭和初期のレコードなど、その時代の生活がしのべるさまざまな古民具を展示。

    • 美術館・博物館等
    住所
    有田郡湯浅町湯浅428
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町役場)
    営業時間
    10:00~16:00(12:00~13:00は閉館)
    定休日
    水曜休(祝日の場合は翌日)
    料金
    入館料=無料
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で1分

  • 4. 角長、職人蔵40分地図

    かどちょう、しょくにんぐら

    天保12年(1841)創業。吉野杉の木桶を使って180年近く手作りし、今も出荷。醤油すべてを湯浅で醸造する唯一の老舗。近くには慶応2年(1866)に建てられた見学自由の職人蔵や要予約の醤油資料館があり、醤油の歴史を知ることができます。本店では物販もあり、濁り醤640円や新商品の粉末醤油・SOYPOWDER980円が人気。

    住所
    有田郡湯浅町湯浅7
    電話番号
    0737-62-2035
    営業時間
    9:00~17:00
    定休日
    無休
    料金
    入館料=無料(醤油資料館は要予約)
    駐車場台数
    P8台

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    徒歩で1分

  • 5. 太田久助吟製20分地図

    おおたきゅうすけぎんせい

    元は醤油醸造元で、金山寺味噌を作って70年。昔からの製法で、米、大豆、麦を蒸すところからすべて手作りです。夏は約1カ月、冬は2~3カ月かけ熟成させる味噌は、まろやかな風味と旨みが格別。金山寺味噌300g690円などがあります。

    • お土産処
    住所
    有田郡湯浅町湯浅15
    電話番号
    0737-62-2623
    営業時間
    9:00~18:00
    定休日
    不定休
    駐車場台数
    P4台

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    徒歩で1分

  • 6. いっぷく60分地図

    いっぷく

    江戸時代末期の建物で営む和カフェ。こちらのおすすめは持ち込みサービス。2軒隣の鮮魚店・楠山商店でお造りなどを買って持ち込めば、金山寺味噌やなどが付くごはんセット500円とともに味わえます。

    • 飲食関係
    住所
    有田郡湯浅町湯浅23
    電話番号
    0737-62-3300
    営業時間
    11:00~18:00
    定休日
    月曜休(祝日の場合は翌日)、楠山商店は水曜休
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で1分

  • 7. おけき(蔵野米穀店)20分地図

    おけき(くらのべいこくてん)

    江戸後期から約140年続く米穀店、焼きもち1個70円。薄く伸ばした生地で自家製餡を包んだ餅は、柔らかい皮とあっさりした餡が絶妙です。手作りのため1日限定約130個。午前中に完売もよくあるので、できれば電話注文を。

    • お土産処
    住所
    有田郡湯浅町湯浅44
    電話番号
    0737-62-2178
    営業時間
    9:00~19:00
    定休日
    日曜休
    駐車場台数
    なし

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    徒歩で5分

  • 8. 深専寺40分地図

    じんせんじ

    奈良時代に行基が開いた海雲院が前身といわれ、湯浅の大火で全焼した後、徳川頼宣の支援で寛文3年(1663)に再建されました。門前には嘉永7年(1854)に起こった安政南海地震への戒めを記し、当時の住職が建てた石碑が残る。

    • 社寺関係
    住所
    有田郡湯浅町湯浅785
    電話番号
    0737-64-1414
    営業時間
    境内自由(建物内拝観不可)
    定休日
    境内自由(建物内拝観不可)
    料金
    境内自由(建物内拝観不可)
    駐車場台数
    P約10台

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    車で25分

  • 9. 興国寺40分地図

    こうこくじ

    鎌倉幕府3代目将軍の源実朝の菩提を弔うために建立された古刹。正嘉2年(1258)、覚心(法燈国師)が禅宗に改め、現在に至ります。覚心は宋で学んだ金山寺味噌(径山寺味噌)の醸造方法を持ち帰って広めたことでも知られ、その製造過程で生まれた液体が醤油の発祥といわれています。

    • 社寺関係
    住所
    日高郡由良町門前801
    電話番号
    0738-65-0154
    営業時間
    9:00~17:00頃
    定休日
    境内自由
    料金
    境内自由
    駐車場台数
    P約10台

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    車で16分

  • 終点. 湯浅御坊道広川IC

秘話

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    秘話 1和歌山に並ぶほど栄えた幕末の湯浅町地図

    文化年間(1804~1818)には戸数1255戸、人口は5646人を超え、92軒もの醤油醸造業者がいた湯浅町。幕末には、藩内で栄えた町のひとつでした。当時の様子は、北町通り東端にある休憩所「岡正(おかしょう)」内に展示されています。

    住所
    有田郡湯浅町湯浅37(岡正)
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町役場)
    営業時間
    10:00~16:00
    定休日
    水曜休(祝日の場合は翌日)
    料金
    入館料=無料
    駐車場台数
    なし

インスタ
映え

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    インスタ映え 1目に焼き付けたい歴史が残る建物や看板地図

    江戸後期の雰囲気が残る、湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区は歩いているだけで発見がたくさん。特に北町通りは昔の家屋や景観に合わせた看板など、画になるシチュエーションが多数。

    住所
    有田郡湯浅町湯浅
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町役場)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1道町の立石道標地図

    どうまちのたていしどうひょう

    巡礼者や醤油問屋の商人などで賑わった熊野古道における道標の中で、最大級の大きさを誇る2m超えのサイズが印象的です。往時には旅路の安全を祈願して、この場所で護摩焚きが行われたといわれています。

    • その他
    住所
    湯浅町湯浅道町
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町地方創生ブランド戦略推進課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 2大仙堀地図

    だいせんぼり

    別名を「しょうゆ堀」と呼び、江戸時代には醤油や大豆などの原材料を積んだ船が数多く停泊していました。そしてここを起点に各地へと運ばれていき、湯浅の町の名前は全国に広まったとされています。

    • その他
    住所
    有田郡湯浅町大字湯浅
    電話番号
    0737-63-2525(湯浅町地方創生ブランド戦略推進課)
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 3お食事処 海ひこ地図

    おしょくじどころ うみひこ

    湯浅湾で水揚げされた四季折々の魚介類がずらり。春と秋に旬をむかえるシラスはさることながら、2月中旬頃から約1ヵ月限定で提供されるシロウオの踊り食いも評判です。海鮮丼1500円、生しらす丼900円。

    • 飲食関係
    住所
    有田郡湯浅町湯浅1128
    電話番号
    0737-63-4728
    営業時間
    11:30~14:30、17:00~21:30(LO21:00)
    定休日
    月曜
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 4かどや食堂地図

    かどやしょくどう

    湯浅の港町ならではの名物として、ダントツの人気を誇るのが生シラス丼1100円。日によっては朝獲れものを使用して鮮度重視で提供するほか、丼専用の自家製醤油ダレを用意するなど味わい方のこだわりもマル。

    • 飲食関係
    住所
    有田郡湯浅町湯浅1109-1
    電話番号
    0737-62-2667
    営業時間
    11:00~14:00、17:00~20:00(LO)
    定休日
    水・日曜の夜休
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 5はたよ食堂地図

    はたよしょくどう

    おでん、焼鳥ほか単品メニューを幅広く扱い、居酒屋として活用する地元民も多数。ランチにはサクサクと香ばしい天ぷらがのったシラス天丼680円をぜひ。釜揚げとはひと味違うシラスの風味&食感を堪能してください。

    • 飲食関係
    住所
    有田郡湯浅町湯浅1290
    電話番号
    0737-62-2876
    営業時間
    11:00~21:00
    定休日
    不定休
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 6日本料理 横楠地図

    にほんりょうり よこぐす

    創業明治33年(1900)の老舗日本料理店。職人の技で握る寿司をはじめ、鮮度抜群の海鮮料理を楽しめます。なかでも湯浅湾で水揚げされたしらすをふんだんに使用したシラス丼シラス天ぷらとお造り付1620円が好評。

    • 飲食関係
    住所
    有田郡湯浅町大字湯浅664
    電話番号
    0737-62-2377
    営業時間
    11:00~21:00
    定休日
    水曜休
    駐車場台数
    あり

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