012日本初の屋外エレベーターも! 新和歌の浦開発の跡を訪ねて

  • 海草

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 いにしえより変わらず風光明媚な名勝「和歌の浦」。和歌の浦の有形無形の文化財群を語るストーリー「絶景の宝庫 和歌の浦」が2017年4月、文化庁の日本遺産に認定されました。この美しい景観を生かし、新和歌の浦として開発が進んだのは明治から大正にかけてのこと。その頃、明治の文豪・夏目漱石も和歌山市での講演の際に和歌の浦を訪れ、その風情と開発の様子は後に小説『行人』の中で、「所にも似ず無風流な装置には違いないが、浅草にもまだない新しさが、昨日から自分の注意を惹いていた」と主人公に語らせています。漱石が訪れる前年の明治43年(1910)には、奠供山に日本初となる屋外展望エレベーターが完成。翌年には事業家・森田庄兵衛によって新和歌浦遊園が落成、新和歌浦第一トンネルも開通するなど、観光地としての開発が進み、大正6年(1917)頃になると、大阪方面から遊覧に新和歌の浦を訪れる人が増加。昭和30年代には雑賀崎を周遊するルートもできあがり、日帰り客を中心に年間300万人が訪れる観光地へと発展したのです。穏やかな和歌の浦の海が創り出す絶景を望みつつ新和歌の浦開発の跡地を中心にめぐり、昔から愛された名勝の軌跡に想いを馳せてみましょう。

images夏目漱石の小説『行人』の中でも描かれた風光明媚な名勝「和歌浦」。新和歌浦観光遊歩道を歩きながら、多くの文人も眺めただろう景色に思いを馳せて

imagesかつての和歌浦観光の中心地であった高津子山。現在も山頂には展望台があり、美しい景色が

images万葉ゆかりの代表的な地のひとつ番所庭園

images大河ドラマのロケ地でも利用された養翠園

モデルコース

  • 起点. 阪和道和歌山IC

    車で30分

  • 1. 奠供山30分地図

    てんぐやま

    玉津山神社の背後にそびえる山で、江戸時代後期、10代藩主徳川治宝(はるとみ)によって整備され、和歌の浦が一望できる頂上には望海楼遺址碑が。また明治43年(1910)から6年間、日本初となる高さ30mの昇降機(屋外型エレベーター)が建設され、これは夏目漱石の小説『行人』の中にも登場しています。

    • 絶景
    住所
    和歌山市和歌浦中3-4-26
    電話番号
    073-446-5553(和歌公園管理事務所)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    玉津島神社駐車場利用可

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    車で5分

  • 2. 新和歌浦観光遊歩道40分地図

    しんわかうらかんこうゆうほどう

    1974年に完成した、和歌浦漁港から田ノ浦間の海岸沿いに整備された遊歩道。和歌浦遊園とともに開業した水族館跡や、山部赤人(やまべのあかひと)が詠んだ和歌をモチーフとした「夢の鐘」があります。

    • 絶景
    住所
    和歌山市新和歌浦2
    電話番号
    073-435-1234(和歌山市観光課)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    遊歩道内

  • 3. 山田猪三郎顕彰碑10分地図

    やまだいさぶろうけんしょうひ

    和歌山市出身の山田猪三郎が明治33年(1900)に係留気球を完成、翌年にはプロペラによる推進力を持たせた山田式1号飛行船の初飛行を東京で成功させました。これが、日本での飛行船第一号で、その功績を讃えた石碑がこちらです。猪三郎が創業した会社は現在も気象庁や防衛省向けの気球を製作しています。

    • その他
    住所
    和歌山市新和歌浦 高津子山内
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 4. 高津子山(章魚頭姿山)40分地図

    たかづしやま(たこずしやま)

    高さ136mの山頂にかつては回転展望台が設置され、和歌浦観光の中心としてにぎわいを見せていました。現在でも山頂には木製の展望台があり美しい和歌の浦が望め、和歌山県の朝日夕陽百選にも選定されています。

    • 絶景
    住所
    和歌山市新和歌浦
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    車ですぐ

  • 5. 森田庄兵衛の碑10分地図

    もりたしょうべえのひ

    事業家・森田庄兵衛は、明治40年(1907)、和歌の浦の別邸で静養していた際に、この風光明媚な場所に多くの人に訪れて欲しいと思い立ち、明治44年(1911)には、和歌の浦の美しさを生かした開発をはじめました。その後遊歩道の整備、水族館を併設した和歌浦遊園を造るなど和歌の浦の観光客誘致に貢献したのです。

    • その他
    住所
    和歌山市新和歌浦2-10
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    車ですぐ

  • 6. 和歌浦漁港 おっとっと広場60分地図

    わかうらぎょこう おっとっとひろば

    和歌浦漁港の魚市場。7店舗あるフードコートでは、和歌浦名物のメニューがずらり。なかでもわかしらす丼600円が看板商品。紀州勝浦産のまぐろ丼1000円や鯛めし500円のほか、和歌山の名産品がそろうお土産コーナーも。

    • 飲食関係
    住所
    和歌山市新和歌浦1-1
    電話番号
    073-446-3308
    営業時間
    10:00~14:00
    定休日
    月~金曜休
    駐車場台数
    P44台(おっとっと広場前駐車場利用)

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    車で15分

  • 7. 雑賀崎観光灯台20分地図

    さいかさきかんこうとうだい

    雑賀崎に建つ小さな白い灯台。雑賀崎では沈む太陽からさまざまな色の光の玉が降る様子を「ハナが降る」と例え、彼岸の中日の夕陽を見ることを「雑賀崎のハナフリ」と呼び、親しまれています。

    • 絶景
    住所
    和歌山市雑賀崎字鷹巣山809-2、810-2
    電話番号
    073-435-1234(和歌山市観光課)
    営業時間
    散策自由
    定休日
    散策自由
    料金
    散策自由
    駐車場台数
    なし

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    車で5分

  • 8. 番所庭園40分地図

    ばんどこていえん

    平坦で長く海に突き出た特徴的な地形で、「番所の鼻」と呼ばれる場所にある庭園。かつては、海の防衛のための見張り番所が置かれており、その跡地を公園として整備。黒船が世間を騒がせていた幕末にもここで黒船を見張っていたといいます。聖武天皇が歌を詠んだ地としても知られ、「和歌山市万葉めぐりコース」のひとつです。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市雑賀崎番所ノ鼻
    電話番号
    073-444-6533
    営業時間
    4~8月9:00~18:00、9~3月8:00~17:00
    定休日
    無休(但し、荒天時・年末年始は臨時休園あり)
    料金
    入園料=600円
    駐車場台数
    P27台

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    車で10分

  • 9. 養翠園40分地図

    ようすいえん

    紀州藩10代藩主、治宝が造営した約33000㎡の大名庭園。移築されずに当時のまま残るのは紀州ではここだけ。中国の西湖を模したとされ、海水を取り入れた全国的にも珍しい庭園で、周辺の山も借景にしています。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市西浜1164
    電話番号
    073-444-1430
    営業時間
    4~8月9:00~18:00、9~3月9:00~17:00、1月1日のみ11:00~17:00
    定休日
    無休
    料金
    入園料=600円
    駐車場台数
    P40台

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    車で30分

  • 終点. 阪和道和歌山IC

秘話

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    秘話 1事業家・森田庄兵衛の功績は偉大!地図

    和歌浦の観光開発のため、森田庄兵衛は当時のお金で100万円もの大金をつぎ込み、トンネルを掘り、海岸沿いに道路を造るなどの一大工事を実行。昭和25年(1950)には新和歌浦沿岸一帯が瀬戸内海国立公園に指定され、国内でも有数の観光地として発展しました。第一・第二トンネルは現存していますが、現在は使用されていません。

    住所
    和歌山市新和歌浦2-10
    電話番号
    なし
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

インスタ
映え

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    インスタ映え 1風情ある和製アマルフィを雑賀崎で地図

    雑賀崎の漁港から望む山並みに、建ち並ぶ家々の様子がまるでイタリア屈指の海洋都市アマルフィのようだと話題のスポット。イタリア気分で、日本のアマルフィを激写してみては。

    住所
    和歌山市雑賀崎
    電話番号
    なし
    営業時間
    見学自由
    定休日
    見学自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    なし

立ち寄り
スポット

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    立ち寄りスポット 1和歌浦天満宮地図

    わかのうらてんまんぐう

    北野天満宮、太宰府天満宮と並び日本の三菅廟のひとつに数えられる神社。内外とも朱を基調に彩られた本殿は国重要文化財に指定されています。また、和歌の浦を一望できる絶好のビュースポットとしても人気です。

    • 社寺関係
    住所
    和歌山市和歌浦西2-1-24
    電話番号
    073-444-4769
    営業時間
    7:00~17:00
    定休日
    境内自由
    料金
    見学自由
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 2和歌の浦温泉萬波地図

    わかのうらおんせんまんぱ

    和歌の浦が一望できる絶景温泉、雑賀崎魚港・和歌浦魚港から直接買い付けした新鮮な魚介が味わえるレストランなどを備えた温泉宿。日帰りプランも充実。旅の合間に、リゾート気分を味わって。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市新和歌浦2-10
    電話番号
    073-444-1161
    営業時間
    11:00~15:00(日帰り入浴)
    定休日
    不定休
    料金
    入浴料=1512円
    駐車場台数
    あり
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    立ち寄りスポット 3休暇村紀州加太地図

    きゅうかむらきしゅうかだ

    日帰り利用も可能な温泉は、少しぬめりがある「美肌の湯」。紀淡海峡をイメージした「紀淡」、和歌山城をイメージした「天守」の2つの浴場があり、男女日替わりで楽しめます。露天風呂からの絶景も魅力的です。

    • 城・庭園・公園・温泉等
    住所
    和歌山市深山483
    電話番号
    073-459-0321
    営業時間
    日帰り入浴12:00~15:50(札止めは15:00)
    定休日
    なし
    料金
    日帰り入浴=1200円
    駐車場台数
    あり

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